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今年9月、ソロ・デビュー10周年を迎えた畠山美由紀、約4年振りとなる待望のオリジナル・アルバム「わが美しき故郷よ」リリース決定!
誰もが心になつかしい故郷を持っている。
2011年の春、そのことを、
これほどに痛みとともに感じたことはなかった。
そして、それでも廻り、繋がり、
つねに新しい季節に向かう世界を、
これほど愛おしく感じたこともなかった。
この美しき世界へ。
心からの賛歌を、この時代に生きる願いを、ここに歌う。
すでに全国各地のライブで大きな感動を巻き起こしている新曲「わが美しき故郷よ」、おおはた雄一や栗原務(Little Creatures,Double Famous)と共作した新曲、NHK総合 震災ヒューマンドキュメンタリー番組で使用された「ふるさと」など、カバー曲を含めた、全12曲収録。
参加アーティスト
笹子重治、中島ノブユキ、栗原務(Little Creatures、Double Famous)、おおはた雄一、島裕介、鬼武みゆき、Weiwei Wuu、小池龍平、他、多数。
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最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
深い悲しみを経て、尚…故郷・気仙沼への愛を歌う。,
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レビュー対象商品: わが美しき故郷よ (CD)
畠山美由紀の新作は、彼女の故郷・気仙沼の土地とそこに生きる人々への想いを綴ったこれまでで最もパーソナルな内容となった。気仙沼と言えば先頃の3.11で大きな被害を受け多くの命が犠牲となった地域であることはご存知だろう。彼女自身震災直後家族と連 絡が一切取れず、ブログ上で手掛かりを求めるメッセージを発信していた。愛する故郷・気仙沼の崩壊具合を伝える報道や絶たれた 多くの命に彼女が受けた心の傷は、推し量り得ない程深いものであったと思う。本作は震災以降にレコーディングされ、震災を経て新 たにした故郷への想いと、悲しみを乗り越えた先の希望までを、カヴァーと新曲を織り交ぜ一本の流れに収めた作品である。 全12曲中5曲を占めるのが唱歌・スタンダードのカヴァーだが、単に数合せとして持ち込まれたお座なり感は一切無い。震災による心 の傷・望郷の想いを綴る新曲群の間にカヴァーが絶妙に挟まれ、本作の流れを補完する為にここで歌う必然を感じさせるもの揃い。 各曲に施された温かみあるアコースティック・アレンジと、何より彼女の歌そのものが有名曲負けしない風格と母性を纏い、歌い手とし て確実に大きくなったことを感じさせる。震災で母を失った子供の心を歌った「教えて、ママ」からスタンダード「虹の彼方に」にかけての 流れは、悲しみを経て人々が尚持ち続ける希望を一続きに表現している様に感じられ、実に感動的だ。 特に好きなのが「浜辺の歌」〜「ふるさと」の、ショーロ・クラブ笹子重治氏編曲による曲が連なる終盤。静かに立ち上るギターの麗し い響きと、彼女の憂いを帯びた声が重なることで生まれる贅沢な味わいは何ものにも代え難い。 本作の核と呼べるのが、朗読〜歌と2トラックに連なる表題曲。朗読部分では彼女が幼少より触れてきた故郷・気仙沼の自然風景と、 そこに生きる人々への敬愛の念が、彼女の東北鈍りも交えた語りと感情の機微を補うピアノより表現される。そして語りを終え、ぱあっ と目の前に気仙沼の情景が鮮やかに広がるような歌部分への移り変わりの美しさには思わず息を呑む。 多くの人に悲しみをもたらした3.11は決して起こるべきではなかったものだが、この慎ましさと美しさを併せ持つ本作は震災がなければ 生まれることはなかった。年代・性別を問わず癒され希望を見出す普遍の力に溢れた歌の数々を、是非お聴き頂きたいと思う。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生まれるべくして生まれた作品,
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レビュー対象商品: わが美しき故郷よ (CD)
このアルバムは、畠山美由紀が震災の後に感じたことや考えたことを、ストレートに表現したアルバムだと思う。ほかの方のレビューにあるように、このアルバムに収められている多くの楽曲は、大きな感動をなくして聴くことができない。 あの震災を経て、生まれるべくして生まれた作品だと思う。 本作の中心部分については、もう十分にほかの方が述べているので繰り返さないでおこう。 このアルバムのスパイスとなっている2曲を紹介したい。 まずは8曲目に収録されている「Over The Rainbow」。世界中で愛され、人々に勇気を与えてくれる曲だが、このアルバムではそれにプラスして、エンターテイメント的なアレンジがなされている。おそらくその前の5〜7曲目が、このアルバムのハイライト、核となる部分なので、その直後にこういうアレンジの曲を持ってきたのだと思う。アルバムとして飽きさせないし、何より畠山美由紀のシンガーとしての力量と、自ら楽しんで歌を歌っている様子が伝わってくる。 もうひとつは10曲目の「花の夜舟」。この曲は、喜びと哀しみの感情が、同時に、深く、強く感じられる歌。こういう曲は畠山美由紀にしか歌えないと本当に思う。二律背反的で、抑えることも止めることもできない人の感情、揺れる心を、詩、声、メロディー、楽器が1つになって表現されている。 今このアルバムを聴けることをうれしく思う。今私たちが思い出すべきこと、決して忘れてはいけないことを教えてくれるアルバムだ。畠山美由紀本人も、きっとそういう気持ちを持ちながら、このアルバムを作成したに違いない。「生きる」。この言葉をこのアルバムに捧げたい。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もう少し気持ちの整理がついてからの方がよかったと思う。,
By 山田三平 (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: わが美しき故郷よ (CD)
宮城県気仙沼市出身の畠山美由紀が、東日本大震災の9ヶ月後にリリースしたアルバムです。全編にわたってこの未曾有ともいうべき大災害を全面に押し出した作品作りになっています。もちろん彼女自身が被災したわけではないと思いますが、おそらくごく近しい知人や親戚の方が亡くなったり、また思い出深い街並が見る影もなく破壊されてしまったのでしょう。この震災が彼女に及ぼした影響の大きさを感じずにはいられません。しかし実際にこのアルバムを聴いてみると、胸焼けに似た感覚を覚えるとともに、少し物足りなさを感じてしまいます。私は畠山美由紀のこれまでの作品を非常に高く評価しています。独自の視線から誰の真似でもない自身の言葉で喜びや悲しみ、故郷への想いなどをこめる作品作りは、彼女独特のものであり、とても他人にできるものではありません。ところが今回の震災一辺倒ともいうべき作品の作り方に、彼女の独自性を見出すことはできず、言い方を変えれば、この大震災である一定以上の影響を受けた人間ならば、彼女ではなくても似たような作品を作れるのではないか、と感じてしまいました。 また、このアルバムの中で彼女はWhat A Wonderful World, Moon River, Over The Rainbowなどをカバーしているのですが、多くの人に歌われ文字通り手垢のついた名曲にも拘らず、どれも彼女の魅力を十分に引き出しているとは言いにくい仕上がりです。これまで彼女が歌うWOMAN, Every Breath You take, Time After Time, So Far Away, Jesse, 星影の小径などを聴いて身の震えるような感動を何度も味わってきた私としては、今回そのような感情に身を委ねることができなかったことを、非常に残念に思います。 今回の大震災が畠山美由紀に与えた影響はとても大きいものだったと思われます。彼女がこれらの影響を見つめなおしまた気持ちの整理をつけるためには、震災からアルバム・リリースまでの9カ月という期間が、あまりに短すぎたと言わざるを得ません。もう少しゆとりを持って作品制作を行うことができたなら、今回のアルバムはまた違った味わいになっていたのかもしれません。 少しネガティブな評価になってしまいましたが、それでもお金を払って手に入れる価値は十分にあると思います。出した分の元はしっかりとれるアルバムであることに変わりありません。ただ、これまでずっと畠山美由紀に魅入られてきた私としては、もっと高いレベルのものを期待せずにはいられないのです。
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