本屋で何気なく手にとって、衝撃を受けた本でした。
「統合失調症」という病名は、聞いたことはありました。
でも、こんな病気だなんて、全く知りませんでした。
著者は、子供の頃から、突然包丁を持って襲いかかってくる母親と
一緒に生活していました。
ユーモアを交えて、さらっと書かれているので、
さらっと読めてしまいますが、内容はかなりすごいです。
それでも、子供だった著者が、理由の分からないまま
必死で母親のことを支えようとする姿は、けなげ過ぎて
涙が出ました。
うつ病やアル中もそうですが、病気で一番やっかいなのは
本人や周りが、その病気に対する知識をもっていないと
病気だということに気がつかないまま苦しんでしまう事だと思います。
だから、このような病気があるということは、みんなが知っておいた方が
いいと思うし、そういう意味でも、この本は読む価値ありです。
著者も、大人になってから、母親が治療可能な脳の病気だった事に
ようやく気がつきます。そして、さまざまなサポート体制や専門家の
存在を知っていきます。
その後、著者は結婚しますが、相手の男性は、優しく前向きで楽天的という
これ以上ないくらい素敵な人です。
前半で著者の苦労を見てきているので、この人の出現で本当にほっとします。
この人と出会うことで、母子が笑顔になっていく過程は、感動的です。
読後は優しく暖かい気持ちになれました。