厳しい経済状況のなか、大学生の就職活動は国を巻き込む大きな
問題となっている。
親として、我が子の心配をするのは悪いことでもなんでもない。
至極当然のことだ。
親の心配は何だろうか。わが子が就職できることか。それとも
過酷な就職活動に心身を痛めてしまうことだろうか。
きっと両方だろう。それが親心だ。
本書は、そのような”当たり前”の親心を理解したうえで
我が子をサポートする推進力である「アクセル」を進化させて
くれると同時に、“ここから先は子どもの人生である”ラインを
超えないための「ブレーキ」をも進化させる。
「親が口を出す問題ではない」という意見も多くあるだろうが、
著者は文中のエピソードに“わが子”を登場させ、あくまでも
親の目線を外さない。親として子どもの就活に直面した
著者だからこその言葉がちりばめられている。
また、親世代と現世代の就活はまったく異なるものであり、
親自身の人生経験を伝えることを推奨する一方、その違いを
理解するために親にも学生の就職活動の一端(自己理解や
業界研究など)に触れてみるよう示唆する。
この書籍は、我が子の就職を心から心配する親にとっての
良薬となるだろう、一方、学生にとっても、自らの就職活動に
親が心配する理由を見つけることができるうえで参考に
なるかもしれない。私は、大学生のみならず、時に学生の
保護者にも対応するキャリアカウンセラーなど、就職を
サポートする側の支援者にとっては大きな「学び」となる
一冊だろう。
いまの大学生の就職活動が「厳しい」と言われているからこそ
親としても何か子供に貢献したいのだ。