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5つ星のうち 4.0
優先順位を貫いた人, 2009/8/3
レビュー対象商品: わが命つきるとも [DVD] (DVD)
ローマカトリックが正しかったか間違っていたかは別として,律法的ではあるが聖書の教えを貫き,権力を振るったヘンリー8世の願望に妥協しなかったトーマス・モアの一生です.ヘンリー8世は,若くして死んだ兄アーサーの妻だったスペイン王の娘と結婚し16年が過ぎた.しかし,やがて王妃キャサリンに仕えていたアン・ボリンを寵愛する.アン・ボリンはクイーンの座を獲得する野望を持ち,ヘンリー8世は,正妻キャサリンと正式に離婚するために,一番信頼しているトーマス・モアの承認を得るためにあれこれ試みるが,トーマス・モアは処刑されると知りながら絶対に妥協しなかった.
王室での裁判の詰問に巧みな演説をするトーマス・モアに感動しました. 彼は頭脳明晰,弁が立つ,同じように優秀なヘンリー8世に信頼されていたのに...地位と権力の繁栄と衰退によって狡賢く(その時代は命がかかっていたので仕方ないかも?!)立ち振る舞った側近達のなかでトーマス・モアは信仰を貫き自分の命より優先しました.
この映画ではアン・ボリンとローマカトリックの掟の板ばさみになったヘンリー8世の苦悩も伺えます.この出来事で英国の宗教史がどんでん返しされたのです.
余談ですが,アン・ボリンはイギリスの宗教史を変えた陰の張本人だったのです.同じくヘンリー8世に寵愛されたと言われるアンとは姉妹のメアリー・ボリンの家系からは,チャールス・ダーウィン,ウインストン・チャーチル,ダイアナ妃が出しています.イギリスの歴史って実に興味大,,,4星でした.
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5つ星のうち 4.0
英国国教教会の歴史の一部がよくわかる, 2010/3/2
レビュー対象商品: わが命つきるとも [DVD] (DVD)
時は16世紀初頭、ヨーロッパの王室は、カトリックを信仰し、国王の結婚は教皇の許しのもとに行われた。ところが、ヘンリー8世は、愛人のアン・ブーリンと結婚したいがために、皇后との離婚(カトリックでは禁じられている)を望む。
エリザベス1世と(ブラッディ・)メアリ1世という異母姉妹の父、ヘンリー8世の離婚問題から起こる、ローマカトリック教会からの独立の経緯が描かれている。当時ヨーロッパで高名な「ユートピア」を執筆し、、偉大な法学者でもあったトマス・モアは、大法官に任ぜられ、国王から離婚ができるように何か良い策はないものか、法律を変えられないかと、迫られる。
ここから、トマス・モアの苦悩(離婚を認めなければ死刑に処せられる)が始まり、彼は「沈黙」を守り、自ら職を退くことで、自らの身と家族の身を守ろうとするが・・・。
どんな苦境にあろうとも、高潔なトマス・モアを舞台でも演じたP・スコフィールドが、重厚な演技で我々を圧倒。モアは、沈黙を守り続けるが、ラストの法廷で、初めて本心を堂々と述べる。この素晴らしい演技でスコフィールドは、アカデミー主演男優賞を受賞。
アン・ブーリンと再婚後も次々と結婚・離婚を繰り返し、2人の妻たちの首をはね、また自分の意としない臣下たちの命を奪っていったヘンリー8世。
このような、利己主義の塊であるヘンリー8世をロバート・ショウが、豪快に見事に演じている。なぜだか彼の笑顔を見ていると憎めないのが不思議。太陽を背に、光り輝くばかりの金色のマントがまばゆく、ヘンリー8世の権力とカリスマ性を際立たせる演出。
ウェンディ・ヒラーが、重厚にデイムの称号をもつだけの、渋い演技。
バネッサ・レッドグレープ、国王の愛人役で、これがデビュー作。他のレビュアーの方々がすでに書かれているように他のイギリスの俳優陣も豪華。
宗教とは何かを考えさせられる。そして君主とは…臣下とは・・・。人は何に基づいて己の信念を貫くか?
フレッド・ジンネマンの丁寧で抑えた演出も見事だし、15世紀のイギリス貴族の衣装や暮らしを見事に再現して、その部分も含めて人間ドラマ(裏切りと信頼、宗教と政治と良心と保身のはざまの苦悩が描かれている)として、充分鑑賞を堪能できる一級の作品。
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5つ星のうち 4.0
世界史, 2010/1/19
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大学1回生の英語の授業で見た映画です。その時は最初のシーン(ハンプトンコートの中央路を、王の使いが枢機卿の書状を携えてダッシュするシーン)だけしか見なかったのですが、全編を通して見ると、信仰上の理由で時の国王、ヘンリー8世の離婚・再婚に賛成できなかったサー・トーマス=モアを演じている、故 ポール=スコフィールドの演技が素晴らしいです。
この歴史的大作。故 ロバート=ショー演じるヘンリー8世の豪快な笑い声が印象的です。