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わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫)
 
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わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫) [文庫]

塩野 七生
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

歴史的(イストーリコ)、喜劇的(コミコ)、悲劇的(トラージコ)…。大きく変わる時代を“仕事”の場として生きた一人の男。「君主論」の作者は、なにを見、なにを行ない、なにを考えたか。ルネサンスのイタリアを華やかに彩り、その終焉に立ち合った一人の有能な男の生涯を現代に甦らせる大作。

登録情報

  • 文庫: 629ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1992/10)
  • ISBN-10: 4122019451
  • ISBN-13: 978-4122019454
  • 発売日: 1992/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 11.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 50,715位 (本のベストセラーを見る)
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Dear My Friend 2004/12/9
By 学生
形式:単行本
 マキャヴェリという非凡で現実に即した直截的な思想家の
生涯を、著者独自の視点でスライスしてくれる。その断面の
着眼点が面白い。冷徹な現実家としてのマキャヴェリの闊達
で女性好きな、人生の快楽に浸り味わう一面を著者一流の
共感と愛情を以って描き出す。また、「君主論」という書物
の置かれた時代環境を、特に受け取ったエリートの立場を
踏まえて叙述する点などは、著者ならではのものだろう。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
イタリアの都市国家、なかでもルネサンスの中心となった共和国として、フィレンツェとヴェネツィアの歴史はおさえておきたいところです。後者に関しては同じ作者に「海の都の物語」という大作・好著があり、それがカバーしてくれますが、前者、特にコシモ・メディチが実質的に支配するようになって以降の歴史は、解説をいれて629ページに及ぶ本書がカバーしてくれます。というのは、本書はマキアヴェッリがフィレンツェ共和国の官僚として、そして失脚して以降の本人の言動を中心にすえて彼が活躍した時代を生き生きと描くとともに、その前後の歴史、つまりマキアヴェッリが生まれる前、生まれてから官僚に登用されるまで、そして死後フィレンツェ共和国がトスカーナ大公国になってしまうまでの歴史も簡潔に記してくれているからです。この構成が素晴しい。

マキアヴェッリ本人は有能だが、決して権謀術策の人ではなく、まさに「わが友」と呼びかけたくなる人間味あふれる人物だったことが本書でよくわかります。特に失脚中に、夜書斎で読書、つまり古の人と対話をするときにわざわざ官服を身につけていたという冒頭のエピソードが感動的です。わが国の漢詩に「一穂の青燈万古の心」という読書の醍醐味を集約した名句がありますが、それに通じます。歴史ものの読書を愛する人にとって、このエピソード一つとっても「わが友」と呼びかけたくなる人物にマキアヴェッリが思えてきませんか。
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By
形式:文庫
政治学及びリアリズムの開祖であるマキャベリの一生を通して彼の人柄と思想を書いた本です。
ルネサンス=芸術と誤解している人が多いが、ルネサンスとは今まで教会の権威と迷信に支配されていた欧州において人間の経験・合理性・理性が開花した社会革命を指します。
つまり、平らな大地の周りを空が回っていると説いた教会に対し、無限の宇宙の中を丸い地球が回っていると説いたコペルニクス。
コペルニクスの説を信じてインドを目指したコロンブス。
これまでの古臭い絵柄を維新し優美さを極めたルネサンスの絵師たち。
これらは全て人々が迷信から解き放たれ理性を取り戻した結果生まれた偉大な業績です。

マキャベリはそんなルネサンス発祥の地であるフィレンチェで生まれ育ち、そしてフィレンチェに尽くし、フィレンチェで死んでいきます。
そして権威と迷信と最も密接に関わっていたのが政治の世界であり、マキャベリはそんな時代に理性的に現実に根ざした統治術を提唱しました。理性的現実的な統治術がフィレンチェおよびイタリアのためになると心のそこから信じていたのでしょう。
この本には優秀な外交官で、ユニークで悪戯好きなお喋りで、そして偉大な政治思想家であったマキャベリの魅力がたっぷり詰まっています。
新潮文庫から新装版が出ていますが,中央文庫版の方が1冊にまとめられているので良いと思います。
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