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わが世界観 (ちくま学芸文庫)
 
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わが世界観 (ちくま学芸文庫) [文庫]

エルヴィン シュレーディンガー , 橋本 芳契 , Erwin Schr¨odinger , 中村 量空 , 橋本 契 , 早川 博信
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

量子論の基礎を築き、分子生物学への道を拓いた、20世紀の天才理論物理学者シュレーディンガー。その科学的見地は、根底の部分で、ウパニシャッド哲学などの影響を受けた独自の思索に支えられていた。なぜ、自分が感じること考えることには、別の人間と共通する部分があるのか―。人間の言葉や記憶や意識の発生過程を通して、彼は論じていく。個々の自我を形成している意識は、世界のすべてを包含する普遍的なものと一つに繋がっているのだ、と。哲学的思想を綴った「わが世界観」に、死の直前に記された「自伝」を併録する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シュレーディンガー,エルヴィン
1887‐1961年。オーストリアの理論物理学者。波動力学の発見により量子論の基礎を築く。講演記録『生命とは何か』は分子生物学への道をひらいた。晩年は統一場の理論に力を注いだ。ウパニシャッドの不二の教義を知り、生涯わがものとしていた。その思索は、量子論から宇宙論や生命論にまで及ぶ。詩作は一生続いた。1933年、ノーベル物理学賞受賞

橋本 芳契
1910‐2001年。福井県立大学名誉教授。インド哲学・仏教学専攻

中村 量空
1948‐2001年。福井県立大学教授を務める。素粒子論専攻

早川 博信
1944年生まれ。福井県原子力環境監視センター勤務。地球化学専攻

橋本 契
1949年生まれ。ヒンディー語文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 267ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2002/04)
  • ISBN-10: 4480086897
  • ISBN-13: 978-4480086891
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 133,276位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
自伝はともかく、発想の人として、シュレーディンガーはとても面白いと思います。人類が進化として今獲得しつつあるものが意識として自覚され、既に獲得されたものは無意識に収納されていく、意識とはまさに進化的に成長しつつあるポイントであるという指摘はシュレーディンガーならではの独創的な視点でとても面白いと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amazon
形式:文庫
 シュレーディンガーは量子力学の波動力学の創始者ですが、最後までハイゼンベルグーボーアの量子力学における粒子と波の相補性に異議を唱え続けました。そのシュレーディンガーは生命や意識に関する思考があり、この短い自伝でもインド哲学の用語を使いながら意識に対する考察が語られています。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By maykm
形式:文庫
 現実が根源的にどのように構成されているかを問う形而上学は、哲学にも宗教にも共通する問題意識の一部であると思うが、特にKant以降の西洋的な考え方では、大雑把に言うと、認識の方法論として理性や論理に依拠する哲学的なもの(科学も含む)と信仰に依拠する宗教的なものとの間で明確な線引きがされてきたと思う。
 本書では、『ウパニシャド』の哲学のように、自我と世界が一つであることが寓話等も交えて説かれているが、著者も断っているように「非合理的で神秘的な仮定」(「不二の説」)が置かれているので、理屈では理解できない部分も多い。このよくわからない感覚は、(叙述のスタイルは異なるものの)Leibnizの『モナドロジー』(特に「体や魂の法則が予定調和するのは何れも一つの宇宙の表現だから」というくだり)を読んだ後と似ている。論理的思考を超えたところで自我と宇宙や個体間の原初的なつながりや秩序を回復しようという企てには、上述の意味で宗教的な側面があるのではなかろうか。懐疑的な目には、そうかもしれないし、そうでないかもしれない話なのだと思う。ただし、一元論を仮定すると、共同体的な考え方は導き易いかもしれないが、世界の多元性や個人の自由のような部分は埋没してしまわないだろうか。
 本書を読んでいると、幾つかの点で考えるきっかけが与えられるという点では面白い。例えば、 (1)認識における形而上学の必要性、(2)進化論的に考えると、特異な環境条件に適応する上で、個々の個体発生においては個体間の違いが意識されがちであること(逆に反復されて意識されなくなった能力の部分での共通項が多いこと)、(3)言語を学習することを通じて異なる人が似た経験を共有できるようになること、(4)人間相互の完全な了解の不可能性に言及していること等。ただし、言語には著者が言う側面だけでなく、世界を分けるという側面もあると思う。
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