情報科学系学科の教員をしています。2年生の論理設計の実習の教科書に指定しており、実際にVerilog HDLを書かせて、Xilinx Spartan-3Aのボードで実習をさせるときに使っています。スイッチング理論などの初歩(組合せ回路、順序回路を作れるくらい)の人には、良い本です。CQ出版の本は、まともなので好きで、普通に勉強ができる人なら理解しやすいでしょう。しかし、何でも先生に聞かないとわからないという指示待ちの一部の学生にはきついですが、そのような人にはどんな本を与えても駄目だと思っています。一度、やさしい教科書を使ったことがあるのですが、駄目学生はそれでも駄目で、普通以上の良い学生にはものたりなくなったのでまた、この本を教科書に使っています。
学生は、まず、これで一通り、LEDを光らせたり、カウンタを作った後、ALU(算術論理回路)を作る実習、簡単なテレビゲームを作る実習(スカッシュゲーム、これはオリジナル教材を作成)をやらせ、つぎに、それに点数を表示したり、二人ゲームを作らせたりしています。3年生では、MPU設計実習、面白い自由課題(テレビゲームが多い)などを作らせるのですが、そのときの参考書としても重宝しています。
記述についてはalways@文が多いですが、私はfunction文よりもこちらでなれちゃったので違和感はありません。もちろん、function文での記述もありますし、バランスも取れた良い本だと思います。あと、ワンホットエンコーディングなど実用的な記述もあり、好ましく感じます。
Verilog HDLを学ぶなら一冊持っていて良い本だと思っています。