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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
太宰一流の理想論,
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レビュー対象商品: ろまん燈籠 (新潮文庫) (文庫)
一番好きな太宰治の、一番好きな作品集。「いかに生きるか?」を常に問題にする太宰の真骨頂だ。生きることを問題にする時代をとっくに過ぎても、太宰の理想論にはやっぱり泣かされる。強者になりたくないという強い意志で、優しく、弱い人々でいることを自ら選び取った太宰の前で、器用に生きることのできる私は、そんな自分を悲しく思う。優しさや、弱さは、本当は強さだ。私は太宰のようには強くなれない。本当の人間が生き続けるのが困難なこの世の中でこそ、彼の理想論を多くに人に読んでもらいたい。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
『新郎』は文学史上に残る名文,
By 景欧ボーイ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ろまん燈籠 (新潮文庫) (文庫)
本書中の『新郎』ほどの、日本語における清らかな名文は他にあるだろうか。《一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩ん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。青空もこのごろは、ばかに綺麗だ。舟を浮べたいくらい綺麗だ。山茶花の花びらは、桜貝。音たてて散っている。こんなに見事な花びらだったかと、ことしはじめて驚いている。何もかも、なつかしいのだ。……》 米英との開戦直後に書かれたこの随筆は、死を覚悟した高潔なやさしさとでもいうものが満ちている。 《明日の事を思うな、とあの人も言って居られます。朝めざめて、きょう一日を、十分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。私は、嘘を言わなくなりました。虚栄や打算でない勉強が、少しずつ出来るようになりました。明日をたのんで、その場をごまかして置くような事も今は、なくなりました。一日一日だけが、とても大切になりました。》 太宰ファンでなくとも、日本人ならばぜひ読んでほしい。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
明るくほのぼな太宰も良い,
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レビュー対象商品: ろまん燈籠 (新潮文庫) (文庫)
太宰治といえば、「人間失格」など、暗い話ばかりのイメージが強いですが、実はかなり 幅広いです。 なのであえて、これをお勧めします。 この本は短編集なのですが、表題作「ろまん燈籠」 は五人兄弟が、それぞれ順々にロマンスな物語を 書き継いでいきます。 この書き分けは本当に凄い! 五人の個性にあった文章・・・圧巻です。 また、五人の家族、母親と祖父母もいい味を 出してます。 「令嬢アユ」もなかなかアダルトな逸話で笑えます。 太宰は本当に笑いも好きな作家だったと思います。
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