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りんごの涙 (文春文庫)
 
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りんごの涙 (文春文庫) [文庫]

俵 万智
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

何かが芽生え、何かが変わる。卒業は始めのための終り、出会いのためのさようなら。「さよなら橋本高校」など歌論と自伝エッセイ

内容(「BOOK」データベースより)

息もつかず本を読んだ少女のころ、知的両親のもと恵まれて素直に育った優等生。恋に涙した高校時代、大学進学。演劇少女。ウグイス嬢のアルバイト。そして短歌との出会い。高校の先生。『サラダ記念日』で歌壇に新風を捲き起した著者の、少女時代から歌人となり教壇を去るまでを語った自伝エッセイ集。

登録情報

  • 文庫: 299ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1992/09)
  • ISBN-10: 4167548011
  • ISBN-13: 978-4167548018
  • 発売日: 1992/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 505,399位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫
「りんごの涙」という表題ネーミングがいい。りんごの花で布を染めている「りんご園のおかみ」が著者に語ったのが「なみだ色」だとのこと。それを聞いても、聞き流すのが普通の人。この歌人は「りんごの涙」のエッセイが書ける。「花の咲くよろこび、収穫のよろこび。けれどそこに至るまでには、数えきれない涙が流されている」と人知れず苦労していることを推し量る心の優しさ。

「家族への葉書」と題する文章は、学生時代の四年間、福井の実家に宛てて、実によく葉書を書いたという。今読み返してみると、まことに他愛のない内容ばかりであるらしい。お母さんは全部箱に入れて取っておいてくれていたとのこと。この葉書から数年後、短歌を作り始め、角川短歌賞を受賞した。その中に次の一首がある。

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

 恋の歌として生まれたそうだが、その元には家族愛があったということが分かる。「この種は、それよりずっと以前、家族にあてた葉書の中にすでに芽生えていたのだなあ」と回想する。

「母と私と台所」と題する文章の末尾は次のようになっている。

「福井の実家に帰省するとき、仕事で父が東京に来るとき、私はいつにも増していそいそと、食事の支度をする。元気な台所、にぎやかな食卓。私にとってそれは、生きていることの嬉しさ、豊かさを最も感じさせてくれる場所の一つである」

 俵万智は家庭的な女性であることを垣間見ることができる(雅)
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形式:文庫
 タイトルに「涙」とついているので、何やら悲しい内容なのかと思ったら、とっても温かい話がたくさん詰まっていた。

 彼女の子どもの頃や、教師を退職して短歌一本でやっていくまでの時期を、彼女の想いを凝縮した短歌という宝石を燦然とちりばめながら、語られてる。周囲の人間たち、とりわけ両親との優しい関わりを交えたこの自伝的エッセイは、私の心を芯から暖めてくれた。

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形式:文庫
万智さんが「サラダ記念日」でデビューした後、歌人として生きる道を選ぶために学校の先生を辞めることになった、ちょうどその頃のエッセイが収められています。

教師を辞めることへの想い、歌人として生きることへの想い、一緒に3年間を過ごした教え子たちへの想い、いろんな想いのこもった素敵なエッセイ集です。
ひとりの人間が人生を生きるということ、そしてその人生において大きな決断をするということ。そんなことはみんな毎日やってる当たり前のことかもしれません。でもその背景にはみんな大きな想いがたくさんあって、いろんな物語がそこには存在している。そのことをあらためて感じさせてくれた一冊でした。万智さんの人生に少しだけですが触れられた気がして、なんだか幸せな気持ちです。

ちなみに最後の方はこうした教師退職関連の話で、こちらもついつい目を潤ませながらの読書になりましたが、基本的には思ったことや感じたことを書き連ねた気楽なエッセイなので、どうぞ気楽に読んでみてくださいね。ときどきドキッとするような鋭い視点からのエッセイがあったりして、結構おもしろいと思いますよ。
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