わたしはこの作者さんが描く作品に出会うまで4コマ漫画というジャンルをとても軽く見ていました。
なんせ4コマという限られたスペースのなかに沢山の伝えたい事はなかなか入らないものです。
それ故か私の知っている4コマ漫画は内容がほとんどあってないような薄いものになっている事が多かったので。
ただ、この作者さんが描く漫画はどの作品も限られたスペースの中に
何ともいえないじんわりとくる空気みたいなものを存分に感じる事ができたのがすごいなと思いました。
季節が変わりゆくときのさみしさや、人々のあたたかさなどを文章では多くは語らない
絵や雰囲気で感じさせる作品が多いのも印象的でした。
とくにこの「らいか・デイズ」はとくにそういった手法をうまく使って表現しているものが多いと思います。
揺れ動く思春期の微妙な年頃の主人公たちはいろんな経験を積んで少しずつだけれど毎日確実にオトナになってゆく。
それはとてもうれしい事でもあり同時にとても大きな不安とも隣り合わせ、そういった状況で繰り広げられる
天才主人公来華ちゃんとクラスメートの竹田君との青臭い恋を中心に同じクラスの子供たちの成長が描かれています。
天才的頭脳の持ち主でいろんな人から頼りにされどんなに勉強はわかっても、どうしても苦手なものが「恋」
という来華ちゃんがとてもかわいい「おんなのこ」なんです。
もちろん4コマらしく笑えるところが多いです。ただいきなり入ってくる切ない描写にぐっときてしまう。
自分にもあんな頃があったのだろうか、と思い返してしまいました。