一話目は本巻から初登場の高知能だが人間として大切な物が欠けている少年悪魔遣い小山内君のキャラクターが秀逸です。
彼が女生徒ばかり集められた視聴覚室に単独乗り込み、教師に執拗な直談判するシーンと、自宅で召還した善良な(?)悪魔、オセと共にWEBカメラのモニターを眺めるエピソードが素晴らしいです。
突如劇画化するオセや、この数十年恐怖の表情のデフォルトとなった某怪奇漫画巨匠のパロディは使い古されている技法ですが爆笑物でした。
本作に頻繁に現れる腔腸動物の描写は、私は当初「小山内君のクオリアが他人とは違う。」と言う設定なのかと勘違いしていましたが、この漫画本来の設定の方が中学生らしい愚かしさ爆発で良かったと思います。
二話目は悪魔アンダインのウザさすら魔界以上に非情な階級社会に心底喜びを感じながら生きる天使の気色悪さに比べるとマシに見えてしまう毒に満ちた話が凄いです。
こんな話を書いていて某所からクレームが来ないか心配です。
三話目は今後の伏線的なエピソードで、本作内の最凶キャラクター、芥辺さんの謎めいた背景を匂わせると共に、可愛らしいモロクさんの二代目登場が嬉しく、その退場が悲しい一篇です。
サクマさんがドライになって行き毒は益々強くなっていますが、子供が主役のエピソードが多い為、和みます。