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異性を魅了するしくみを考察したコラムや、
冷えた肉親の情と、他者との愛情の対比を描いた小説などが印象的な姫野カオルコ作品ですが、
それをホラーに応用すると、こんな怖さになるんですね。
ホラーといっても、
井戸から這い出てくる女がいるわけでもなく、
呪いや魔術が出てくるわけではなし。
ある日、自分の部屋のクローゼットを開けたら、
そこは異世界に続く入り口だった。
そんな"日常"の中の"異世界"を描いた作品です。
ゾクゾクすること間違いなし!
「心霊術師」という作品は「吉田は力持ちだったので、倉庫に勤めていた」という書き出しが異色で面白いが、読後感は読者の受け取りかたによって、癒しを感じ取る者や人生の残酷を感じ取る者など一様ではないと思われる。本書で現わされる恐怖や幻想は、多くの場合暗示的であり読者の心にスポイトで落とされる一滴の水彩絵の具のようなものかも知れない。それは、じわじわと染みて意外なところにまで広がって行くだろう。
本書の読後感に似た感じの遠い記憶があって、何だろうなあと気になっていたのだが・・・、子供の頃ウルトラQを見たあとに残った何となく不安な感じに似ている。本書「よるねこ」は大人のウルトラQだ。
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