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筆者はこの問題に対して、質的な見地と量的な見地から答えを導こうとする。つまり、よく英語ができる大学生についてまず調べ、達人(日本で生まれ育ち、中学校から英語を学んで、現在達人として認められるべき英語を用いる、などの条件を満たしている人)の学習方法について調べ、最終的には、巷にあふれている英語の学習法の本の中から、条件を満たしていると思われるものを調べて、質的に「英語ができるようになったヒトは、どのような方法で英語を勉強してきたか」を明らかにする。そして、その後に実験的方法を用いて量的に調べ、三角測定の方法をもってして答えを出す。
しかして、その答えは? 答えはこの本の中にある。学習方略について研究したい大学院生にもオススメ。ふつうの学習者がどのような学習方法が日本人に適しているかという見方からこの本を読んでみてもおもしろい。一つだけ例を挙げるとしたら、例文を覚えたりするのは、決して無駄ではないらしいこと。例文を覚えるのはやはり、多くの場合、役に立つのだ。
これは熟読を要する本である。しかし、自分の外国語学習のスタイルがどれだけうまく行っているか、また、どこに問題があるかを、本書の内容と照らし合わせていくことによって、点検することができる。そうすれば、外国語の学習に成功したことのある人にも、さらに良い方法を気付かせてくれるはずだ。
ただし、本書が学術書であるという点は、一般の読者に取っ付きにくさを与えるかもしれない。また、最後の章は、調査の方法を扱っているので、外国語学習の道案内を期待する人にとっては面白くないだろう。
しかし、それは星を減らす根拠にならない。本書は今までにない貴重な知識をたっぷり提供してくれているからだ。
信じてよいのやら迷ってました(例えば、リスニング力をつけるには「とにかく、わからなくても聞く」とか「わかるまでじっくり聞く」
とか)。でも、この本が「どの時期に」どの方法を、という新たな秘訣を教えてくれました。これで、くじけることなく外国語の勉強を続けられそうです。長く使えそうなこの本に、大満足です!
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