西野映一「よめはいむ」。 改名後としては通算3冊目、前作前々作とは違いオムニバス色が強い。
しかし表紙にもなっている涼子さんが設定上どの話にも絡んでくる為、連作としての面白さもあり。
話としては本遍でも語られていたが「結婚相談所のバージョンアップ」版、つまり実際に同棲生活して相性を図る、というもの。
もちろん主な目的は夜の生活の相性なのだがそれ以外の描写もちょこちょこあり、
あくまでライト感覚の成年漫画だが、描き方が結構丁寧でその手の話が好きな人は中々面白く読めると思う。意外とドラマ性もあったり。
リード役である涼子さん含め、8人のヒロインが登場するのだが其々によって性格・タイプ共に違っていて
小説家、巫女、外見子供で年が30歳、不器用なタイプ、ずぼらな子等々バリエーションは豊富で
中でも主人公の上司と極度の恥かしがり屋のヒロインとの話は特に面白かった。
前者は上手いとこつくなあ、というシチュの盛り上げ方
後者はこの手の作品としては異例のオチがついており、それを受けての6話目も面白い構成だと思う。
ただ、この作品の核は主人公にあると思っていて、八方美人という訳じゃなしにどんな人にでも優しく出来る器量を持っていて
その真っ直ぐで不器用な感じが都合の良い設定にも関わらず気持ちよく読める要因なんだと思う。
また、単なる紹介役だったはずの涼子さんの心の移ろいにも楽しませてもらった。
最終話での彼女の発言はどれもいちいち印象的。 あと彼女の表情がとてもよく描けてるなと。全編通して。
一作目、二作目と来て構成やキャラクターの描写等々どんどん良くなってるなと感じた三作目。
特に主人公は今までで一番良かったと思う。次作にもまた期待。