アルキメデスは、例の王冠に混ぜものがあるかを、浮力から発見し、「ユーレイカ」と叫んで、
風呂から飛び出したという逸話で有名です。
平面図形や回転図形の研究で、当時の幾何学における困難な問題を解決したといわれます。
解決があまりに見事なのですが、どういう風に解決したかは長い間わからなかったそうです。
1998年10月ニューヨークのオークションに、羊皮紙にギリシャ語で書かれたアルキメデスの
『方法』の写本が出品された話から本書の、とてつもなく面白い記述が始まります。
これが「写本C」で、ここに、アルキメデスが、超困難な回転体の体積や重心の位置を解決した
「方法」が書かれていたのです。
そして、著者によれば、このアルキメデスの仮想天秤をつかった「量的方法」、「求積法」は
時代をはるかに超えた方法であって、近代の関数の考えや微積分の発見に連なるものである
ことが語られます。
C写本を解読する話は胸躍るものですし、アルキメデスの数学の解説に出てくる、幾何図形は
高校生ならわかる図形なので、ぜひ若い方々に読んでもらいたいと思います。
もちろん、私のようなシニアにも面白いですが。