ハープの音の素晴らしさは、言葉でうまく表現できませんが、素人の言葉で表現するとすれば、「和音」にあると思います。また、弦を「つむぐ」ように音を作り出すために、音に「揺らぎ」が生まれるような気がします。
神藤雅子さんが、父の病室を訪れ、ハープセラピーで美しい音を奏でて下さいました。
「ハープセラピー」という言葉を聞いたのも初めてでしたが、その効果はすぐにわかりました。
終末期にある患者が、
ハープの音に心を震わせ
悲しみ
苦痛を忘れ
心から笑顔を取り戻したのですから。
このセラピーを受けてから、ハープの魅力にとりつかれ、神藤さんのCDを探して購入しました。
セラピーで聞いた曲調とは、まったく異質のものですが、病室で流しますと、目が優しくなり、父の呼吸は落ち着きます。
神藤さんは、病室では、小さなハープをお使いになられていましたが、ウッディな感じの音がとても心地よくて、うつらうつらしてしまう感じです。セラピーが目指すのは、そういう波動を患者に与えることだそうです。
一方、このCD制作に使われたハープは、とても古く、大きなもので、音も明らかに異なります。
病室で、18世紀から生きているこの楽器の奏でる音を聞いていると、
足も満足に動かない
ベッドに寝たきりの父の表情が優しくなり、
気持ちがいい、と言います。
おそらく、多くの人々の手を経て来た古い楽器ならではの、「味」があるのではないでしょうか。
ハープの音がセラピーに適しているということを、つくづく感じています。
健康な方も日常の疲れをひと時忘れ、古い楽器が紡ぎだす、揺らぐ音に身を任せてみてはいかがでしょうか。私はタイムスリップしてヘンデルさん(!)と舞踏会で踊っているような錯覚を覚えます。