これまでで一番面白かった。というより、この作品は読んだあとの満足感がすごいんですよね。ですのでこれまでがいまいちだったと言う訳ではなく、新しい巻を読むたびに「この巻が最高」って感じてます。
始めの頃に名前だけ出ていたヤンダが初登場したわけですが、これがいかにも最近の傍若無人な若いサラリーマンという感じで、確かにこれまで構築してきた「善良なるよつばとワールド」にとってはかなり異質なキャラクター。よつばちゃんとのイタズラ合戦は凶悪にエスカレートしていき、ついには…。
よつばちゃんに「天使のような子供であること」を期待している読者にとってはショッキングな場面かもしれませんが、子供っていうのは本来こんな感じだと思いますし、ヤンダくらいの年の男というのも、だいたいがこんな感じでしょう。
このところ、みうらやあさぎとの関係が非常に良好になり、よつばが一切「毒」に晒されないという、一種メルヘンのような世界になりかけていたので、ここでの毒キャラ投入はいいタイミングだと思います。
次によつばとヤンダが会った時には、お互いどんな反応をするのか楽しみです。今回は初遭遇でしたので、終始ヤンダのペースで進みましたが、大人がよつばくらいの年の子供の天敵であり続けるには、とんでもなくパワーが必要ですし、そうするならば、その動機も物語の中では必要になるでしょうから、今後ヤンダの内面が描かれていくにつれ、彼もまた愛すべきキャラクターとなってくるでしょう。
長かった夏休みですが、この巻の最終エピソード「よつばとうみ」を読むと、悔いの無い夏を精一杯遊んだんだなぁと、幸せな気分になれます。