師匠と弟子、というのは、
普通の人には想像しがたい関係だが、
この「弟子たちの目から見た」では、
志ん朝さんの人柄がよく出ていて、
とても楽しめた。
今の落語界に多いといわれる、
師匠の噺をテープに録るというのも、
志ん朝さんは認めていなかったことや、
前座として寄席に出す前、名前をもらえるまでに、
「前座見習い」のようなことをさせていた、
という話なども、思わず志ん朝さんの姿を思い浮かべながら、
読んでしまった。
とにかく、
弟子たちが、志ん朝さんを懐かしく想い出しながら、
それぞれにどんなふうに師匠と接していたか、
これを実に楽しく語ってくれているのが嬉しい。