内容紹介
まだ特別な家にしか時計がなかった、ちょっと昔の韓国を舞台にした詩の絵本です。小さな女の子は、お母さんに時間をきいてくるよう頼まれ、隣の店に行きました。店のおじさんが四時半だと教えてくれると、「よじはん、よじはん」と唱えながら家に帰ろうとします。でも、店を出たとたん、次々と心惹かれるものに出会ってしまい、なかなか家にたどりつけません。「よじはん、よじはん」と唱えながら、女の子はどんどん遠くへ行ってしまいます。いつ帰れるのでしょう。 1940年に子ども向けに書かれた詩に、新たに絵をつけて、設定を1960年代にして出版された、韓国の絵本です。韓国の田園風景の中を、「よじはん、よじはん」とつぶやきながら延々と道草をくう女の子の姿は、小さな子どもたちの共感をよぶでしょう。静かにのんびりとすぎてゆく晩夏の夕方を、主人公の小さな女の子と一緒におたのしみください。
著者について
ユン ソクチュン1911年、ソウルに生まれる。詩人。13才で童詩を書き始め、これまでに千作品以上創作した。そのうち多くのものが歌になり、韓国で長く歌い継がれている。歌になった主な作品に、「春さがし(ナリ ナリ ケナリ)」「昼に出た半月」「ポンダン ポンダン」「故郷の地」などがある。2003年没。イ ヨンギョン1966年、大邱(テグ)に生まれる。4才から3年間、秋田県で過ごした。ソウル大学美術学部東洋画科卒。絵本作家。主な作品に、『ふしぎなかけじく』(アートン)、『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』(福音館書店)などがある。ソウル市在住。かみや にじ(神谷 丹路)1958年、東京に生まれる。 国際基督教大学卒。韓国に留学後、韓国の歴史や文化を紹介する仕事にたずさわっている。主な著書に『韓国近い昔の旅』(凱風社)、『韓国歴史漫歩』(明石書店)、訳書に『だまされたトッケビ』『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』(以上福音館書店)などがある。東京都在住。