国書刊行会のウッドハウスコレクション第2弾。
「比類なきジーブス」は短編集を編集したものであったがこちらは長編となっている。
前作と同様、ジーブスの機知とそれに対するバーティーの意地の張り方が笑いを誘う。
今回ジーブスの不興の原因はバーティーの白いジャケットであり、それ故バーティは叔母の
屋敷で巻き起こる金銭問題や恋愛騒動を自分で解決しようと奮闘した結果、
ますます事態の混乱を招いてしまうことになる。
最後にはジーブスが見事に事態を収めるのであるが、じっくりと作品と取り組みたい人には
前作の短編集よりこちらの方がおすすめできるように思う。
長編ゆえに所々中だるみがあるのはいたしかたないが、それでも
「上質のユーモア」を十分堪能できる一冊である。