わかるわかる! よしおくんの気持ち。
誤ってテーブルの上のコップやびんを倒してしまったときの瞬間。
ヒャっと思うよりも先に、ドクドクと勢い良くひろがる液体。
このまま増えつづけて、まわりに溢れ出してしまうのでは。
なんて妄想を誰もがしたことでしょう。 少なくとも約0.03秒くらいは。
本書は見返しからいきなり画面が始まる。
間髪いれずに次のページで、牛乳をこぼす。「しまった」
おとぼけ顔のよしおくんが、ぼーっとしているうちに牛乳はどんどん部屋を満たしてしまう。
そしてあっと言う間に、まわりは牛乳の海になってしまうというスピーディな展開に
ハラハラドキドキしてくる。これは洪水どころではない。
けど、牛乳だったらなんとかなるか という不思議な安心感にも満ちている。
作者のもち味がなせる技ですな。
このあと、変な看板や怪しい魚、船乗りまで登場し白昼夢はどんどん加速する。
まあ、このまま牛乳の溢れた世界でもいいか なんて気持ちになりましたが
ちゃんと元にもどるので、ご安心を。
よしおくんへ 次はビールをこぼしてくれ!