世の中って世知辛いですよね。ずれたことをすれば疎まれる。どれだけ努力をしたとしても、結果が出なくては誰も褒めてくれません。
「人とずれてても良いから、違ってても良いから」「結果は出なくても良いから」「努力することが大事」なんてことはよく言われる。SMAPの歌にだって似たような言葉はあるけども。けども、その言葉は現実の前では何処か幻想であることが多いです。
でも、幻想を本当であるかのように見せてくれる、そんな物語です、本書は。
甘いけども、ぬるいかもしれないけども、ありがちであるかもしれないけど、でも、この物語が見せてくれる幻想を私は感じ心地よいひと時にひたれました。
ありがちといえば、登場人物もありがちではあります。どじ娘。堅物の少年。おたくっぽい眼鏡っ子。どじ娘のライバル的秀才少女。
この物語の読みやすさ居心地よさはそういった分かりやすい人物設定にも由来するのかもしれません。
世界設定などは分かりにくい部分もありますが、けれども全体として楽しめた一冊でした。続編はすでに出ているとのことでそちらも楽しみです。