入管法、正式名称は「出入国管理及び難民認定法」の解釈運用を解説した本です。
一般にはマイナーな法律で類書は少ない分野ですが、その中で最も標準的でお勧めできるのが本書です。興味がある人にとって最初の入門書と言えるでしょう。
入管法は日本に入国在留する外国人にとって重要なものですが、条文が難解で馴染みくいものです。類書も実務家用のものが多く、初心者には抵抗感あります。
当初「わかりやすい入管法」というブックレット形式の本で出版され、それが数度の改訂を経て単行本化されたのが本書です。創刊時の意図のまま、分かりやすさを念頭に置いたスタイルを踏襲しています。文章を口語体にし、Q&Aスタイルで条文を解説しています。各章の合間に図表やcomment欄を設けて補則説明を加えています。入管法の歴史、各国の対応、近年の事例統計まで目を配っています。巻末の付録も全条文等が掲載されていますので便利です。コンパクトな体裁で全てを網羅する試みは成功していると言えるでしょう。
入門書の性格のため、個々の事例について解説されていませんが、別の本で補う必要があります。ある程度詳しくなると読み足りない箇所もありますが、迷った時に戻る、再読に耐え得る基本書でもあります。
名古屋入管のインフォメーションでも販売している数少ない一冊です。