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39 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
家族の愛。,
By 風見鶏_ (岐阜県岐阜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
男女の比率が1:20の世界において、男子はまさに財産であり、労働力も権利も認められてはいません。そんな世界において、主人公の男の子は姉妹達と変わりなく育てられ、知性や勇気を兼ね備えた希有な存在として育ちました。 その彼が危険を冒して、川にうち捨てられた兵士を助け出したのが物語の始まりとなります。 兵士ではなく王女を助けた事により、その姉たる長姉王女が主人公に恋し、王家に迎え入れるべく奮闘を始めます。 一方主人公の方も王女に惹かれ、王宮に招かれる事で王女の姉妹達や、彼女たちを狙う陰謀と対峙する事になります。 当初、表紙や世界設定だけを見た時点では、日本のライトノベルを、 それもヘタレ主人公が活躍しないのにもてまくるというモノを想像してしまうかもしれません。 ですが中身はまるで違います。 家族の、そして一家の財産でもある主人公ですが、姉妹達、とりわけ家長でもある長姉は彼の事を深く愛しており、 一家の繁栄を掴もうとする以上に、彼の結婚後の幸せを願っており、そのように行動します。 偶然であり、なかば必然ともなる王家を狙う陰謀に対しても、忠義と愛情を持って応えます。 一家の成り立ちと祖先への敬意を知るにつれ、主人公一家に対して貴重な暖かさを感じます。 この世界は、男にとって都合の良いハーレム世界ではありません。 子種が貴重だからこそ、男は襲われる存在であり、奪われる財産となるのです。 しかしそこに確かな愛情や真摯な恋愛感情がある限り、素晴らしくて暖かい家族が、そして一家ができあがると信じさせてくれます。 男女比率の不均衡さや文化・文明の具合は詳細な描写ではなく、必要な分が必要なときにある程度です。 しかし、世界そのものや、その根幹の謎を解く必要などありません。 先にも書き記しましたが、これは家族の愛の絆が素晴らしいと言う事を見せてくれる物語だからです。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
タイトルはちょっとダメだけど,
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レビュー対象商品: ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
はじめはタイトルを見てジェンダーの話しかと思って手をつけなかったけど読んでみたら、ぐんぐん引き込まれて一気に読んでしまいました。 女が多い世界の物語のお決まりのパターンではなく 斬新な、でも実際女がやたら多いとこうなるんじゃないかって感じの世界。 女が支配すると平和な世界になると思っていたのですが、 欲望をこういう視点で捉えるのもなかなか一興です。 ぜひぜひ読んで見てください。っていうか続きを読みたいです!
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
兄弟の価値は?,
By Rardigost "Rardigost" (広島県広島市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
もう、だいぶ前に購入したが、未だに本棚を整理した際、ふと手にとって読み始めると終わらなくなる本。お気に入りの箇所を読んでは感動してしまう。文化的時代は南北戦争時代の少し前くらいだろうか。土地的には、ミシシッピー川あたりで、仏国や英国等の植民地が乱立していた様な感じ。魔法とかは一切なく、鋼と火薬の世界である。そんな背景の中、男性の出産率が以上に低いのがこの世界だ。そのため、男は商品として取引の対象となっている。 男はたいていちやほやされて「種馬」として扱われしまうのだが、主人公の家庭は、偵察・破壊工作兵(米軍で言えば、グリーンベレー、英国ではSASだろうか。)としての精神と訓練を男女平等に行っていた。そんな彼が冒険を経て意中の女性と結ばれる物語である。 主人公も魅力的だが、何よりも、この物語の影の主人公はエルデストではないだろうか。賢く、義理堅く、情にあふれるが、家族全体を視野に入れて妥協するところがない。そして何よりも強い。 天空の城ラピュタを見て、「シータなんかガキだな。やっぱ一番いいのはドーラだろう。」と思える人にお勧め。
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