本書は経済評論家であり、過去に銀行の支店長などを勤めた経験を持つ筆者が、
否定的なイメージでとられることの多い「世襲」について
その機能を肯定的に再評価するものです。
世襲の魅力‐悪い点、メリット‐デメリット
などの関する指摘については
企業家以外の著名人(政治家、過去の偉人)などに照らし合わせてみても
納得のいく点が多く興味深かったです。
また、世襲制度を好意的に捉えつつも
その問題点もキチンと指摘する点や
議員の世襲についても、憲法との問題に配慮し
制度による直接的な規制ではなく、
政党等による自主的な規制を委ねるべきという主張には
バランス感覚が感じ取れ、好感が持てます。
さらに、昨年成立した「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」について
その内容が簡潔にまとまっている点も嬉しい。
経営のプロの観点から、
世襲を真正面から論じ、よりよい世襲のあり方を提示する本書。
現に家族経営に関わっている方だけでなく
家族という単位で何かを伝えていこうと考える方にも
おススメの著作です☆