動物や植物の写真に工藤直子さんが短い詩をつけたフォトポエム絵本の第二弾。「よいしょ」という言葉で写真と詩がまとめられています。どの頁にも撮影者の被写体への愛情、工藤直子さんの生き物になりきった心があふれているのは、第一弾の「おはつ」と同様です。
表紙のアマガエルは肢を踏ん張って草のつるを「よいしょ」と登っています。小石を持ち上げて伸びようとしているマメの芽も、氷の上に登ろうとしているゴマフアザラシの赤ちゃんも、自分より大きい草の種を引っぱっているアリにも、「よいしょ」の声が聞こえてくるよう。おもわず「よいしょ」と応援したくなります。
でも、第一弾とくらべたら、少し無理してまとめたかな、という感じがしますね。詩も写真もぴったりだけど、カマキリのファイティングポーズや草原のチーターはちょっと「よいしょ」とはちがうみたい。「よいしょ」は、強い力の動きを予感して出てくる言葉だから?いや、チーターも、カマキリのグローブ(?)も、次の一瞬には飛び出してくる予感が一杯だけれど、「よいしょ!」の重さはない気がする・・・。
「よいしょ」ってどんな感じなのだろう。しっくり来ない写真からも、どんな言葉が合うのだろうかとか、「よいしょ」の気持ちとか、楽しくいろいろ考えてしまいました。
心が「よいしょ」「よいしょ」と、いつもと違うことで動いたみたいです。
それでも、写真も詩もやっぱり素敵で、何度も見て、読んでしまう一冊です。