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ゆれる (ポプラ文庫)
 
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ゆれる (ポプラ文庫) [文庫]

西川 美和
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

故郷である田舎町を嫌って都会へ出た奔放な弟・猛と、家業を継いで町に残った実直な兄・稔。対照的な生き方をしてきた二人の関係が、幼なじみだった智恵子の死をきっかけに揺らぎはじめる…。映画史に永く刻まれる傑作を監督自らが小説化。第20回三島由紀夫賞候補作。

内容(「MARC」データベースより)

東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟。だがふたりは互いを尊敬していた。あの事件が起こるまでは…。2006年7月公開映画を、監督自らが小説化。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 233ページ
  • 出版社: ポプラ社 (2008/08)
  • ISBN-10: 4591104346
  • ISBN-13: 978-4591104347
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By een-nao
形式:単行本
映画は役者がいいので見てみたいなと思っていましたが、

小説化されているとは知らず、書店でふと手に取りました。

映像からきた作家さんなので、文章は懲りすぎず、平易です。

しかし、構成や表現がうまく、作家さんが同年代の女性でもあったので

とても読んでみたくなり購入しました。

短い話ですので、時間はかからずに読めます。

とある家族とある事件に関する物語で、その関係者たちの一人称で次々に語られる、

各章ごとの話の進め方が絶妙です。

映画はまだ公開されていないので、なんとも言えないですが、

活字であるがゆえに可能な表現もところどころにあり、

とても引き込まれてしまいました。

閉塞感溢れる家族関係、同じく閉塞感に詰まっていく田舎町、

尊敬・羨望の気持ちと絡み合うどうしようもない負の感情、

どれも新しいテーマではありませんが、その手法は見事なもので、

読んだ後に、ぞくっとするような、鳥肌の立つような思いがしました。

じぶんが家族を含めた他人と、社会と、いかに関わって生きていくかについても

考えさせられました。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By うろ
形式:単行本
公開当時、映画を先に観てしまっていた。作品が最後のひとコマで緊張が最高潮に達し、小さな、あるかなきかの笑顔でぷつんっと幕を閉じたあと、スタッフロールが流れる間中、嗚咽を押し留めることができなかった。感じ方、解釈の仕方はひとによって違うだろうけれど、私は「血縁」というものの混沌とした本性を何て残酷に描いた作品なんだろう、と思った。

あれから半年、映画の脚本・監督にあたった西川美和の手による「原作」を読むことで、再びこの作品世界へと戻ってきた。

西川美和というひとは小説家、ではないと思う。語り口は巧みだが、それ以前の問題、「文章」があまり上手でない。読んでいて、日本語表現に違和感を感じる部分も多々あった。

けれど読み終えて、読んで良かったと感じる。映画と、この原作本とが補完し合うことで、初めて物語の全体像がくっきりと浮かび上がってきた、ように感じられたからだ。

どちらが良い、悪いということではもちろんないのだが、映画の方は「言葉にしないことによってむしろ雄弁に語られ」たものがあった。逆に、この原作本では、映画にあったような空気感(渓谷の情景、水音、表情、交わされる会話の中の一瞬の間など…)のような、非言語的なものが一切介入しない分、つづられた言葉の行間に横たわる微妙な綾や機微、情緒のようなものが澄明に浮き上がってくる。

映画を先に観てしまっているので、読みながら私の脳裏には当然、映画の場面、情景が甦っていた。読み進めてゆく内容が、全て違和感なくぴたりぴたりと映画の場面に吸い付くように、映画館のスクリーン上で観た画の色彩をより鮮やかに、または陰影をよりはっきりとつけてゆくように収まってゆく感覚だった。

映画を先に観ていなかったらどういう画を描いただろう、ということを考えながら読んだが、それはやっぱり、判らない。映画を観ずに原作を先に読んでいたら、何だ下らない、と思ったかもしれないし。或いはまた違った画を脳裏に描きつつも、やはり胸を打たれたかもしれない。

どうあれ、映画を先に観てしまっていた私に言えることは、

『映画を観てから読むと、

 読み終えてから再び映画の方も観たくなりますよ』

という、これだけ。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
最近読んだ、小説のなかで最も良かった!

登場人物それぞれの立場からの語りで
ストーリーを多角的に立体的に作り上げていく。

兄と弟のすれ違う心を繊細に描いている。

映画版も原作のイメージを裏切らない
素晴らしい作品でした。
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最近のカスタマーレビュー
作品になっていない
日本の地方らしいしがらみや叙情はとても共感できます。
語り手の視点を変えていくことで、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: クリーク
素晴らしい
映像と活字がしっかりとリンクし、すごくおもしろかった。映画より泣けたし、一気に読んでしまいました。女性ならではの表現もおおく、改めて西川監督の才能に感動しました。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: みずたま。
映画のほうが「ゆれる」
映画を先に観ました。
とても「ゆれる」感情が描き出されていて印象的な映画でした。
原作本では「ゆれていない」気がします。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: やるせな医
買いです。
作者自身の手によって映画化されたものがどういう構成になっているのか知りませんが、登場人物がそれぞれの視点から語る「かたり」によって構築されているこの小説が、結局こ... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: yoshioki6
個人的には映画を見てからがお勧め。
映画「ゆれる」の小説版。
映画は間違いなく、傑作。是非多くの方に見てもらいたい作品です。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/27 投稿者: きき
やはりこの物語は映画むけだったのでは。
映画に心打たれて、小説版にも手を出してみた。

しかし映画版とはかなり印象が違って、残念だった。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/1 投稿者: sumidatomohisa
そのひとの表情、心の機微までもが見えるような文章。
人間は、どこか自分に与えられたキャラクターを演じてしまうところがある。
他人の役回りをときには羨望しながら。... 続きを読む
投稿日: 2008/2/22 投稿者: HANAKO
兄と弟。
■東京でカメラマンとして活躍する弟。
■実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/29 投稿者: 中村拓朗
苦しい。
人って、一瞬一瞬のちょっとしたことで揺らぐものなんなんやな
ってのが印象に残りました。
ものすごく苦しかったです。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/21 投稿者: 毬藻マカロン
それで結局本当のところは?
映画の方は、公開当時先に見ています。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/4 投稿者: 夢見
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