この本はダライ・ラマ14世の言葉集です。
チベットの美しい写真を背景に、数行の簡潔なダライ・ラマのメッセージが記さ
れています。
ダライ・ラマの言葉は、どれも”人間性”の根幹に関わる深遠なものです。
簡潔な言葉のひとつひとつに、反論の一分の隙の無い、確かな説得力がこめられている。
今まで、ダライ・ラマに関する本は何冊か読んできましたが、
このたった数分で読める薄い本が、一番、ダライ・ラマ14世の偉大さを
伝えてくれました。
仏教徒でない人、無神論者でも他宗教の信者の人でも、抵抗なく読める本です。
自身の内にある、怒りや憎しみを超えたいと思っている全ての人に、
自分に打ち克つ力をくれる本です。
巻末にはダライ・ラマ14世とチベットの歴史がまとめられています。
ダライ・ラマがいかに激動の時代を、深い悲しみと苦痛を感じながら生きてきた
のかを窺い知ることができます。
そして、そのような状況にあっても、ゆるすという選択ができることを彼は体現
しているのです。
心は、いかなる状況にあっても何物にも縛られず”自由”であることができま
す。また、その”自由”の可能性は計り知れなく、無限ですらあるのです。
だから、ダライ・ラマは「私ができることは全ての人ができることだ」と
仰るのでしょう。