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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっぴり辛口、でも楽しい,
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レビュー対象商品: ゆめつげ (角川文庫) (文庫)
時代は幕末、舞台はお江戸。貧乏神社の神主業を務める二人の兄弟。 兄の弓月には未来や過去をのぞき見る能力、夢告(ゆめつげ)があった。 ところが、弓月の超能力は当たるときもあれば外れるときもある、いやほとんど外れてしまうものだから、周囲はほとんど信用していない。 ところがある日のこと、社格の高い神社から夢告の依頼があったのだ。 10年前に行方不明になった大店の一人息子の捜索をしたところ、三人が名乗り出てきたので、誰がほんとうの子供なのかを夢告で見て欲しい。 自分の腕は不確かだからとしぶる弓月だったが、貧乏神社の経営は苦しい。 お礼のお金で雨漏りがする屋根を直したい、屋根だけではなく他にも修理したいところはたくさんある。 金に目がくらんだ弓月は、弟の信行と一緒に格上の神社に向かった。 そして、わけのわからない事件に巻き込まれてしまいます。 そうそう、事件に巻き込まれているうちに、弓月の夢告能力がどんどん上がって、見えないはずのものが見えてきて、いっそう怖さが身に沁みる趣向。 当時の常識である神仏酒豪、、ではなくて神仏習合と、先が見えない幕末の不安な政情が背景にあるせいで、しゃばけシリーズのようにのんびりはしていません。 でも弓月は(しゃばけの)若旦那と似たキャラクターです。 頼りないけれど、でもしっかりしているところも多少はあって。 幕末の政情が組み込んであるところがミソですね。 これから寺や神社はどうなっていくだろうか、お寺も神社も不安に思っている。 将来について不安に思っているのは武士も庶民も同じ。 畠中恵を待ち焦がれている、あなたにお勧め。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
畠中恵さんらしい作品,
By 鳥っ子 (大阪) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゆめつげ (単行本)
「しゃばけシリーズ」で有名な畠中恵さんらしい、ちょっとどきどき、ハラハラなのに、どこか切ない、でもほっこり…そんな気分になるお話です。難しいトリックや黒々ドロドロとした人間関係、そんなものとは無縁です。(ちょこちょこ、黒々したところもありますが)「青戸屋の息子の新太郎探し」を筋に、討幕や神官の未来などの問題が入り混じり、川辺弓月の夢告の暴走、川辺兄弟のプチ漫才(!?)。一気に読んでしまえます。教訓的だったのは「人には未来をどうこうする事などできやしない」ということ。そこらへん、とても良いお話だと思います。 ただ、兄弟で、まあおそらく兄が主人公なのでしょうが、もう少し弟が活躍しても良かったのでは…とも思えます。でも、キャラクターがどれも魅力的なところは、やはり畠中さんの特色だなあ、と感じました。どんな人でもスラスラ読めると思います。
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読後感の良さ。,
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レビュー対象商品: ゆめつげ (単行本)
江戸時代を舞台にした時代小説は数々ありますが、この作者の作品には他の作家にはない温かさ、明るさがあります。「しゃばけ」シリーズでおなじみとなった畠中氏の時代小説の新作であるこの「ゆめつげ」も、彼女の持ち味である温かさにあふれた作品。ただ個人的には、今回のストーリーは話を広げすぎかな、という感があります。主人公のポジションが「神官」という一般的にはあまりなじみのない職業であるだけに、思いがけない方向へ発展していく後半の事件部分はわかりにくさがあり、せっかくのキャラクターの魅力が充分生かされていないように思います。「しゃばけ」では主人公に負けず劣らず魅力的だった脇役も、本作ではストーリーにのまれて影が薄い感じ。初めてのキャラクターでここまで話を広げるよりも、1作目に市井の事件で主人公たちのカラーをしっかり見せてから、この「ゆめつげ」はシリーズ2作目としたほうがより良かったのではないかと思います。 とはいえ、読後感の良さ、温かさにあふれる結末はあいかわらず。時代小説になじみのない方にもおすすめです。
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