「ゆとりのゆとり」は、ノリがよくて楽しい曲です。歌詞は、1〜3番まで悉く、ゆとりちゃんの性格やアニメの実際のエピソードをよく踏まえたものとなっていて、アニメを全話視聴した方はシーンやセリフを思い出してくすっと笑ってしまうでしょう。
歌声には、ゆとりちゃん、つめこみちゃん、ダンカイさんが交互に独唱するパートが随所に詰め込まれ、各ファンにとって美味しい贅沢な内容です。声優のみなさんも、とても歌がお上手で危なげなく聞けます。そんな中、つめこみちゃんが弱々しくも可愛い声でゆとりな歌詞内容を歌い上げるのは、キャラからして違和感のあるところですが、それもまたアニメソングならではの番外編的楽しみ方と言えるでしょうか。
「ゆとりの時間」は、アニメ本編では一度も流れたことのない曲なので、CDを買って初めて聴きました。メロディーは、意外にも、ずばり70年代フォーク調で、ゆとりちゃんが、ソロで弾き語りするように、しおらしく歌っております。ゆとりちゃんに団塊世代風の曲を歌わせるというミスマッチの芸当も、分かる人には分かるといった、憎い遊び心ですよね。
歌詞もよく練られていて、簡単にいえば、バイトが終わった後、自己満足の充実感に浸りながらこれからプライベートな時間をどうやって楽しもうかとアレやコレや独我論的夢想に浸りつつ帰宅するという全くもってゆとりな内容です。要するに、「ゆとりのゆとり」(バイト中=アニメ本編)と「ゆとりの時間」(バイト後=外伝的エピソード)は、二曲で一つのお話を時系列的に構成しているわけです。どこまでも手を抜かずによく考えられているなと感心しました。