日仏の交感が生み出した本作は、日本人女性とフランス人の青年の私的で詩的な恋愛風景を描く。写実的で繊細な絵で映画的に紡がれる2人の関係。直接的な性的描写が頻出するにもかかわらず、静謐(せいひつ)とした、たたずまいがある。そんな作風には、日本のマンガとフランスのBDの共通項、親和性、そして微妙な差異が魅惑的に浮かび上がる。
本作には、ボワレが「感銘を受けた」と表明する、福山庸治とやまだないとがゲストとして作画に参加している。ボワレの、日仏のマンガ文化の交流をめざす姿勢は、このような遊びの部分にまでよく表れている。日々の営みを淡々と描くことで、軽やかに国境線を飛び越えようとするボワレの試みに、ぜひ一度触れてみてほしい。(横山雅啓)
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夢みがち過ぎず、被害者意識もないフラットな状態で
自分と向き合えるこの作品は"作品"と呼ぶにふさわしいです!
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