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ゆうちょ銀行
 
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ゆうちょ銀行 [単行本(ソフトカバー)]

有田 哲文/畑中 徹
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

熱狂から二年―。こんなはずではなかった!民営化すれば、郵便貯金は縮小する?次々に新規事業に出ようとしているのはなぜ?「官から民へ」のかけ声は何だった?「地域のサービスは低下させない」は本当?民営郵政トップ、西川善文氏の狙いは?…etc.その真相と行く末を鋭くえぐる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

有田 哲文
1965年新潟県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。『週刊女性セブン』編集者を経て、90年から『朝日新聞』記者。野党、防衛庁、運輸省、金融、総務省、財務省などを担当。2004~2005年、米スタンフォード大学客員研究員。現在は東京本社経済政策グループ記者

畑中 徹
1972年岐阜県生まれ。一橋大学社会学部卒業。96年から『朝日新聞』記者。電機・IT業界、総務省、日本郵政公社、金融業界、日本銀行などを担当。現在は東京本社産業金融グループ記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 243ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2007/9/7)
  • ISBN-10: 4492681280
  • ISBN-13: 978-4492681282
  • 発売日: 2007/9/7
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By miyajee
形式:単行本(ソフトカバー)
なぜ郵政は民営化されるのか。

著者もあとがきで書いておりましたが、小泉氏はその信が問われた総選挙で「公務員が38万人も減る」と言いました。ですが、それは間違いです。すでに郵政公社に関しては独立採算制が採られており、税金からは給料が支払われてはおりませんでした。

では他には?

「官のお金を民へ」という主張がありました。

ですが、これとても本書を読むとどうも正しくなさそうです。郵政の問題点を検討した旧大蔵省の官僚によれば、「郵貯はお金があってすごく強いから、力を削がなければとみんながいう。私にはほとんど理解不能だ。お金がたくさんあっても、運用がうまくできなければ、それは経営の足を引っ張るだけだ。」ということです。

実は郵貯はそれまで財政投融資の原資として大蔵省理財局に運用が任されていました。その代わりに特別の利子をもらっていたのです。それが利益の源泉でした。ところが財政投融資に批判が集まり、それがなくなると、郵貯のお金の運用先はほとんどが国債になります。

これは非常に利ざやの薄い商いです。しかも国債価格が上昇するとあっという間に逆ザヤが発生する危険があります。

しかも郵貯銀行が募集したディーラーには応募はなかったのです。というのも公務員が基準となっている給与体系ではバカらしくてやっていられないからです。ということはディーラーを自前で養成するか、他行を買収するしか手はありません。

さらに、郵貯の定額性貯金についても、6ヶ月たてば下ろすことが出来るため、金利が上昇する局面では預け替えが続発する危険があるのです。

つまり郵貯は巷間言われたように、「巨人」などではなく、むしろ足元が極めて脆弱な国立銀行ということになります。

では民営化は必要ないか、と言えば、実のところ「だからこそ民営化するべき」ということになるのでしょう。つまり「危ない国立銀行を早く民営化し、体力強化を目指す。そして破綻した場合の国費投入を回避する。」ということなのでしょうか。

ということは西川氏が目指す「スーパーメガバンク」路線が正解と言うことなのでしょうか。ですが、それは結局弱者切捨てにつながるということなのでしょうか。あるいは巨大なリスクを背負うことになるのでしょうか。

問題点の整理としてはとてもいいと思うのですが、本書は批判と不安を煽るばかりで、「ではどうする」という提言が無いのですよね。「多くのリスクと矛盾を抱えたまま船出する“異形の銀行”は何処へ向かうのだろうか」とか言われてもなあ、と思うのです。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 亡羊
形式:単行本(ソフトカバー)
 書名は「ゆうちょ銀行」となっているが、著者たちの関心事は、郵政民営化をトータルにとらえ、検証することにある。本書の構成も、日本郵政の銀行部門である「ゆうちょ銀行」に絞り込んでいるわけではない。小泉純一郎政権で言われていた民営化の中身と、現実の日本郵政との大きな違いがどのようにして生じてきたのか、新聞記者の視点で読み解こうというものだ。郵政解散の2005年8月からの2年あまりの経緯を丹念に追っている。裏面史を明らかにするといった調子ではなく、淡々と事実を確認しているという印象だ。ゆうちょ銀行が誕生するタイミングで改めて郵政民営化とは何かを考える材料を与えてくれる。
 ただ、本書が検証するように郵政民営化が当初の目論見どおりでないからといって、何もすべきではなかったとも言えまい。全体をとおして、著者たちの郵政民営化に対する立場は必ずしも明確ではない。日本郵政を完全に民営化すべきなのか、ミルク補給を続けるのであれば誰がこの巨大組織を支えるのか、より踏み込んだ議論があってもよかった。また、中国やロシアなどによる「国家ファンド」のリスクが話題となるなか、ゆうちょ銀行の運用はどのレベルで管理されるべきかなど、グローバルな視点からの解説もできたかもしれない。
 「産みの苦しみ」は注目されやすいが、誕生した巨大銀行、巨大生保、巨大物流の監視はそれ以上に重要だろう。続編に期待したい。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By XP
形式:単行本(ソフトカバー)
郵貯問題を俯瞰してみるのにはいい本かもしれない。
あらためて俯瞰すると、みんな、国民のためより、本人のエゴで動いているようにも思えてきます。
・竹中:とにかく、株式を上場させたい(ひょっとして、アメリカ企業に儲けさせたい?)
・生田:国際物流会社を作りたい
・西川:スーパーメガバンクを作って、自分を追い出した銀行界にぎゃふんと言わせたい
・財務省:国債消化だけには支障をもたらしたくない
・小泉:特定郵便局の集票マシンをぶちこわしたい
・銀行:とにかく、営業のライバルの郵貯がなくなればよい

でも、とりわけ次元が低いのは竹中=西川コンビかな。国民から集めたお金で遊ばないでほしいね。
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