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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
意外な光明,
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レビュー対象商品: やわらかな遺伝子 (単行本)
いわゆる「生まれ」か「育ち」かという二元論に異を唱える一冊。遺伝(子)と環境の関係がわかりやすく説明されている。例えば遺伝子を説明するのに、著者はディケンズの『デビッド・コッパ―フィールド』とサリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』を引き合いに出してくる。もちろん二冊は全く違う本である。ところがそこに出てくる「単語」だけをとりあげてみると90%以上は一致する。では差異はどこにあるかというと、同じ単語群を違ったパターンや順序で使っているところにあるという。そのパターンは環境を通して発現するものでもあり、遺伝子は「原因と同時に結果でもある」というのが、一貫した主張のひとつである。 本書を読んではじめて気がついてことがある。実は自分が恐ろしく偏った「(養育)環境決定論者」だったのだと。しかもどうやらそれは、遺伝を認めたくがないために極端にぶれてしまっていたらしい、と。ふと自分の足元を見てみるとひざまで石と化していたという感じである。(自分では気づかないものなんだ、これが) 意外なことに、わたしは結果的に遺伝子の影響を「受け入れる」気分になった。ずいぶん足が軽くなったような気がする。 有能な一般向け科学書ライターとそれを日本に紹介してくださった方々の存在に感謝したい。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
非常に明瞭な展開で納得,
By yo - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: やわらかな遺伝子 (単行本)
人間を形成するのに重要なのは生まれか育ちか。そういった問題が歴史的にどのように議論されてきたか、そしてその2者に分かれて戦うことがいかに馬鹿げていることか。類人猿の異性の好みから、IQについて、統合失調症、子供の発達、さらにはイヌイットの文化まで、膨大な資料を用いて博覧強記に、そして明快に、遺伝子が環境との関わりによって引き出す事象を論じ、「生まれは育ちをとおして」というテーマを印象付けていく。 遺伝決定論VS環境決定論という、本書でナンセンスとされる二元論。心と体、善と悪、光と闇、神と人、自己と他者。様々な世界の物事について考える時、単なる対立構造を超えた見方によって本質が見えるようになるかもしれない。そんなことを思わせてくれる1冊。 最新の成果を求める専門家には少し物足りないかもしれないが、遺伝子がどのようなものなのかを理解するのには絶好の本。 翻訳でよくある不明瞭さは全くない。
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
遺伝か?環境か?,
By mitsumata (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: やわらかな遺伝子 (単行本)
「赤の女王」で知られる著者の最新作は日本語タイトルから想像するように「遺伝子」そのものについてというよりは、 (原題どおり)ある問題について 「それは生まれか?育ちか?」ということを 遺伝子研究の視点から論じている。 アウシュビッツで行われた双子の研究や うまく言葉を習得できなかったカスパー・ハウザーと臨界期の問題、 病気について、能力について、言語について、性的嗜好について。 それにしても赤ん坊に対して「白いぬいぐるみと恐怖を
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