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隅田川と下町で川の流れを聞きながら橋を描き、著者の視線は捨て猫やホームレスに向けられます。同じ視線は阪神大震災の神戸の街で会った被災者にも向けられ、都市とはいつか壊れるものならばなるべく被害を少なくして壊れるように設計するべきだと訴えます。
湾岸戦争で汚れたアラビア湾、コンクリートで固められた東京、あふれんばかりの情報に囲まれた現代の子供たち。批判や暗い見通ししかなされぬ対象にも、前向きに肯定的に視線は動いていきます。そこにはタイトルにあるとおり「やわらかい」著者の気持ちがあるからだと思います。
遠いかなたの廃墟に思いをめぐらすようなやわらかいまなざしこそが、混沌とした現代社会を見通すファインダーだと感じました。
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