多くのビジネス書/自己啓発書のエッセンスを研究者向けにアレンジして紹介した一冊。そういう意味で原著論文ではなく、総説だった。私のようにあまりビジネス書を読まない者には、短時間で多くの優良ビジネス本のポイントを知ることができ有益である(少なくとも得した気分にはなれる)。ただし肝心の「研究者向けのアレンジ」に関しては割と淡白である。
そういうわけで全編他書からの引用にあふれているが、実のところ、唯一引用がなく、筆者自身の経験だけに基づかれて書かれた英語術に関してが、個人的には一番面白くて説得力があった。『ビジネス書など与太話に過ぎない』(これも他書からの引用)といいつつも、筆者のビジネス書/自己啓発書愛にあふれた一冊。
しかしこの内容とボリュームでこの値段は高すぎると思う。そもそも本書に限ったことではないが、この出版社の本は値段が高すぎる。こんな上等な紙を使う必要もないのだし、もっと安くして、例えば大学院生が気軽に買える値段に設定するべきだと思う。