「個人事業をはじめよう」「独立しよう」「こうすれば独立起業できる」というテーマの本は、
なんというか、「読者を勢いづけてあげるのがこの本の仕事だ」とばかりに「むやみに前向き」「やたらと積極的」
ですよね。「開業の手続きなんか簡単だ」「申告・納税もラクラク」「がんがん人脈を広げて顧客を確保しよう」
「こうすれば売上が上がる」みたいな感じで。
もちろん、そういう前向きさは大事だと思います。
ですが、ことがお金のこと、仕事のこと、家族の将来のことなので、慎重な検討があってもいいはず。
類書・他書が創業・収益確保の「攻め手」を教えているとするなら、本書は「守備固め」を教えてくれます。
開業届や申告など、基本的な手続きをおさえているのはもちろん、社会保障についてや、独立・創業前にやって
おくべきことも事細かに説明してあります。たとえば、虫歯の治療は、仕事を休んでも給料がもらえる会社勤めの間に
やっておけ、なんて話まで書いてあるのです。
「創業してバリバリ儲けるぞ!」と勢い込んでいる人からすれば、この本は冷や水を浴びせられたような気がするかも
しれません。
しかし、創業につきもののリスクを管理する上で大事なことばかりだと思います。
独立を考えている多くの人に読んでいただきたいです。