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やぶにらみの時計 (中公文庫 A 60)
 
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やぶにらみの時計 (中公文庫 A 60) [文庫]

都筑 道夫
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登録情報

  • 文庫: 253ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1975/01)
  • ISBN-10: 4122002311
  • ISBN-13: 978-4122002319
  • 発売日: 1975/01
  • 商品の寸法: 10 x 2.2 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 816,878位 (本のベストセラーを見る)
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By mutantmogura トップ1000レビュアー
著者はその初期に、本書、「猫の舌〜」、「誘拐作戦」など、さまざまなスタイルで、仕掛けを施した、実に凝ったミステリを発表していた。
本書のキモは二人称である、ということだ。

長編ミステリの全編を二人称で描写する、というのは、大変難しい。
近年では竹本健二の「カケス〜」があるが、その仕掛けが成功しているとは言いにくい。
本作も、二人称描写が、かならずしも効果的だったとはいえない。

しかし、著者が本作にこの描写法を選択したのには理由がある。
多分、従来のミステリとは異なるスタイル、というのを意識したはずである。
新しいミステリのクリエイト、という著者のフロンティア・スピリットの表れである。
それと、二人称描写による奇妙な幻惑感。
主人公の不安感が、その不安定な表現方法によって、妙にリアルに描写されている。
これが、本作を非常に印象深いものにしている。

正直なところ、ストーリーはたいしたことはない。
しかし、そのストーリー以上に、本作は仕掛けが記憶に残る作品である。
そして、著者のそのチャレンジ精神、ミステリ魂にエールを送りたい。
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