小樽出身で北海道をこよなく愛する筆者のエッセイ集。
筆者は,北海道のコンビニといえば,「セイコーマートの前にセイコーマートなく,セイコーマートの後ろかどうかわからないけど,ハセガワストアあり」と言い切る。実は,道産子である私は,セイコーマートが北海道資本のコンビニとは全く知らず,ごく普通のコンビニとして利用していた。他方で,ハセガワストアは,函館ローカルなコンビニと認識しており,函館に行くと必ず「焼き鳥弁当」(もちろん,北海道で「焼き鳥」といえば「豚串」のことである)を食べていた。
また,「豚汁」は,私もいつの間にか「トン汁」と呼んでいるが,高校生の時までは間違いなく「ブタ汁」と呼んでいた。この変化は,自分でも意識していなかったが,筆者が「北海道では“ぶたじる”と呼ぶ」と熱く論じているのを読むと,「確かにそうだった」と思い当たる。
本書は,道産子が読んでも「そういえば,そうだった」という発見が多い本であり,北海道を愛する全ての人にお勧めしたい。