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やっぱり、誤訳だったのか!―欠陥翻訳時評
 
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やっぱり、誤訳だったのか!―欠陥翻訳時評 [単行本]

別宮 貞徳


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月刊誌「翻訳の世界」(現在は「eとらんす」に改題)で、20年近くにわたって連載された名物コラム「欠陥翻訳時評」を書籍化したもの。書籍化はこれまでにも数多いが、本書には1992年以降に掲載された42編の中から、20編が選び出されている。「欠陥翻訳時評」が始まったのは、1970年代の末。1回目に取り上げた翻訳書は、都留重人監訳の『不確実性の時代』だった。この本がベストセラーだったことと、監訳者が高名な学者だったことが重なって、開始当初から、一般にもかなりの反響を呼んだものだ。

「欠陥翻訳時評」が果した役割は、権威にとまどわず、訳文の理解しがたさに絞った批判を行うことで、専門家(学者)が翻訳の名手とは限らないことを明らかにし、常に試訳を掲げたことで翻訳における「readablity(わかりやすさ)」の大切さを周知徹底させ、その結果としてその後の翻訳の大衆化に寄与したこと、の3点に集約される。

1980年代は「翻訳の大衆化」の時代。このコラムは「読みにくさ」を読む立場から指弾し、「分からないのは読者の頭が悪いからではなく、翻訳そのものが悪いからだ」と気づかせることで、この時代に大きく貢献したのだ。その意味では本書の「試訳」が「名訳」ではないことも、饒舌体に関するよしあしの指摘があったことも大した問題ではない。本書が示すように、翻訳者は、世の中に定着しつつある「常識精神」の中で、各自の「名訳」を求めればよいのである。(玉川達哉)

内容(「BOOK」データベースより)

この翻訳に異議あり。迷訳悪訳欠陥翻訳をユーモアあふれる文章でスパッと斬る。おなじみ別宮先生の痛快な翻訳論。

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