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やさしい死神 (創元クライム・クラブ)
 
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やさしい死神 (創元クライム・クラブ) [単行本]

大倉 崇裕
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「季刊落語」先代編集長の安楽椅子探偵譚、『幻の女』ばりの展開に翻弄される間宮緑の単独探偵行など五編を収録。好評『三人目の幽霊』『七度狐』に続く落語シリーズ第3弾。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

本書には、死神にやられたとのメッセージに首をひねる表題作を皮切りに、物足りない芸ゆえに先行きを危ぶまれていた噺家二人が急に上達する「無口な噺家」、元名物編集長の安楽椅子探偵譚「幻の婚礼」、携帯事件に始まり牧&緑コンビ定番の張り込みで決する「へそを曲げた噺家」、『幻の女』ばりに翻弄される緑の単独探偵行「紙切り騒動」、バラエティに富んだ五編を収める。デビュー作品集『三人目の幽霊』、初長編となった『七度狐』に続く、好評落語シリーズ第三弾。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2005/1/8)
  • ISBN-10: 4488012043
  • ISBN-13: 978-4488012045
  • 発売日: 2005/1/8
  • 商品の寸法: 20 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 ほろりとさせる落語ミステリ, 2005/1/27
レビュー対象商品: やさしい死神 (創元クライム・クラブ) (単行本)
「三人目の幽霊」より始まる落語シリーズの最新刊。
今回は、落語でいえば「人情話」ばかりを集めた短編集となっております。一気にすべてを読んでしまうのではなく、一話読んでは余韻を愉しみ、また一話読んではじわりと感動し、といった具合に読み進めて欲しい一冊です。

落語ミステリなので当然落語が出てくるわけですが、どうしてその噺が出てきたのか、読んでいくと必ず納得させられます。
ミステリと噺の絡みが絶妙です。

今回は、主人公・間宮緑嬢の活躍もあり、そういう意味でもおもしろいです。

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5つ星のうち 3.0 元ネタのことを考えるもまた楽しい, 2012/2/9
落語が題材になっているミステリというモノが1ジャンルをなしている。
落語好きにはたまらない小説で、つまりぼくはこのジャンルの小説を発見すると作者が誰であろうと読んでしまう。
そしてがっかりしたことは一度もない。
この本もそう、満足した。
たまに知らない落語の話が出てくると、今度はその元ネタを調べたり、そしてまたその元ネタの出来の良さに感心したりと至れ利尽くせるなのだ。
本書で紹介される落語の元ネタは、口入れ屋、死に神、桜鯛、宿屋の仇、芝浜、三枚起請、つる、花見の仇討ち、子は鎹(かすがい)、富久、試し酒、愛宕山、不動坊、品川心中、宿屋の富、親子酒。

この中では、芝浜と宿屋の仇、親子酒がお気に入り。まあこれはこの本のレビューとは無関係だが。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人生の落語者……鶴なら落伍の名人, 2005/8/8
レビュー対象商品: やさしい死神 (創元クライム・クラブ) (単行本)
落語と探偵小説のコラボレーションと言えば、なんといっても北村薫の春桜亭円紫シリーズである。いわゆる「日常の謎」派の代名詞的存在なのだが、作者は「季刊落語」編集長・牧大路シリーズを始めるに当たり、探偵小説的興味を前面に押し出し、独自の「落語ミステリ」を立ち上げた。シリーズ第一作目の短編集『三人目の幽霊』にしてから、かなりの荒業はなれわざを駆使していたが、第二作目の長編『七度狐』ではこの作風をさらにおしすすめ、極限状況設定の下なかなか暴力的に物語が展開した。
 そして本書。シリーズ第三作目は、再び短編集だが、特筆すべきは、収録作品の全てに「殺人」などの凶悪犯罪が出てこないことだ(一部に他の犯罪は出てくるが)。しかし、だからといって、作品が「日常の謎」に鞍替えしたというわけでもない。前作までの結構を引き継いでいるのだ。個々の作品に凝らされる奇矯なまでの奸計。何もそこまで、と思わせることは、あるいは作者の意図かも知れない。ともあれ、確実にいえることは、このあまりにも探偵小説的なこの風景に、「落語家」という人種がいかにも似合っちまってるってことだろう。「芸術家」を扱ったミステリでは、最終的に彼/女たちの狂気が析出される。前作『七度狐』はさしあたりそのタイプだが、本作は、滑稽なまでの手練手管が、人情の機微を浮かびあがらせるという「落語ミステリ」のもうひとつの行き方を示している。「落語家」ほど、人間臭くて、嘘臭い存在もいないのだろう。
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