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やさしいため息 (河出文庫)
 
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やさしいため息 (河出文庫) [文庫]

青山 七恵
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

4年ぶりに再会した弟が綴るのは、嘘と事実が入り交じった私の観察日記。ベストセラー『ひとり日和』で芥川賞を受賞した著者が描く、OLのやさしい孤独。磯崎憲一郎氏との特別対談収録。

内容(「BOOK」データベースより)

社会人五年目で友人なし。恋人は三ヶ月前に出て行ったばかり。そんな私の前に四年間行方知れずだった弟・風太がリーゼントの緑くんと共に現れた。突如始まった、弟との奇妙な共同生活。そんな風太は毎夜、なぜか私の「観察日記」を付け始めたのだが…。短篇「松かさ拾い」に加え磯崎憲一郎氏との特別対談を併録。『ひとり日和』に続く、芥川賞受賞第一作。

登録情報

  • 文庫: 208ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/4/5)
  • ISBN-10: 4309410782
  • ISBN-13: 978-4309410784
  • 発売日: 2011/4/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 208,378位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 田辺
形式:単行本
内気なOLのヒロインが、四年ぶりにあらわれた奔放な性格の弟に触発されて恋人づくりや人づきあいに一歩踏み出すも・・・、という話でした。芥川賞受賞作『ひとり日和』と同じように、やさしい文章のなかに微妙な人間関係が鋭く描き出されていました。僕が気にいったのは、弟を長く待たせている喫茶店にいってみると、彼が給仕の女性となにやら親しげになっていて、主人公が目をそむけたくなる、というところでした。
人生がうまく拡がっていかないなぁと感じているおとなしい人におすすめです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
会社帰り、同僚は飲みに行くんだけど、その輪に入れず帰ってしまう。
同僚たちは昼休みに楽しく話していて、その輪に入りたいんだけど自分からは声をかけられず、誰かに声をかけられるのを待っている。

自分の変わらない毎日を変えてほしいけど、自分では変える勇気がないから、それを変えてくれる誰かを待っている。
幼い頃はシンデレラに憧れて…。いつか王子様が現れるのを待っているんだけれども、10年経っても、20年経っても…、いつになっても王子様は現れない。

そんな時に、背中を押してくれる一冊に出会いました。
もう、王子様を待つだけはやめて、自分から探してみようと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
僕はこの人の作品をこれまで読んだことが無かった。
芥川賞を受賞した「一人日和」も未読だ。

「やさしいため息」は孤独なOLのもとに、行方不明の弟が突然現れるところから物語が始まる。
弟は彼女に今日一日何があったのかを聞き、それを記録に残していく。
主人公のOLは、実は会社で誰とも口をきかないほど孤独感にさいなまれているのだが、そのことは弟に話さず、同僚のOLに食事に誘われたり、といった架空の物語を語っていく。
やがて弟の友人で誰ともかかわりを持とうとしない男の登場で、ようやく物語に起伏がつきかけるのだが、その恋も成就することなく再び孤独で平凡な主人公の日常が続いていく。

弱冠25歳の青山七恵の凄みは、その文章力にある。
会話体の運用にまだたどたどしいところはあるが、自意識過剰な「孤独感」のいやらしさを、ここまで突き放して描く力は尋常ではない。
以前、綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んだときも感じたが、現代の若者の、まるで霞がかかったような「性欲」への眼差しは、我々の時代には無かったものである。そのことを再び筆にできる力を持った新人が登場したような気がする。
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