女流作家、豊島ミホのエッセイ集。L25への連載が元に、文庫用書き下ろしのものを加えて一冊にしてある。書かれている話題はどれも他愛の無いもので、東京、選挙、日記、涙、カメラ、仕事、容姿へのコンプレックス、マネキン、初恋、引越し、犬、本棚、高校生のときの思い出、といったようなこと。20歳後半の女性のおしゃべりを、ずーっと聞いている感じになる。
すごく面白いというほどではないけれど、どことなくユーモラスで、控えめにワガママで、繊細。少しずつ書かれているので、その間に、コンビニで買ってきたものばかり食べていたのに自炊を始めたり、彼氏と別れたり、故郷へ戻ったり、考え迷いながら、著者にいろいろな変化があったことも綴られている。