一章の「人は死ぬ」から30章「ぐずぐず生きる」まで筆者のエッセイを堪能する
事ができます。筆者は大学教授で生物学を専攻した学識から、エッセイには生き物
とりわけ虫を例にあげて話を膨らませつつ、一律な行動・様式に従属しがちな日本人に一喝
を入れる場面が多く、日本人として参考になる意見が多いなと感じました。
日本人は企業・官庁など、とにかく組織に入ると其処の独特なルールに染まって、染まらざる
を得ない状態に晒されてしまいます。その結果何故そこまで、組織に人生を捧げる必要が
あるのかと不思議に思えるような人たちが大量に生産されることになります。
確かに周囲の人間はそうなのかもしれない、しかし自分は本当にどう生きたいのか、
自分や家族を大切にする事とは何かと考えた事があるような人には、この本は
良い参考書となるのではないかと思います。