元々ネットの方でも読んでいましたが、書下ろしが大量と聞いては、
買わずにはいられませんでした。
この作者の持ち味は、シリアスと笑いを絶妙なバランスで配置して、
最後には、ほっこりと温かな気持ちにしてくれるところですが、
書籍化されてもその良さが全く失われずに発揮されています。
思わず泣いて、思わず笑ってしまう。
そして、何と言っても、登場人物がみんなこころが優しい。
表面的・夢物語的な優しさではなく、現実にもありそうな、
あったかい優しさなのがたまりません。
ライトノベルにありがちな美形大量生産には、真っ向から対立してます。
そこがまた、リアルで良い。
ネット読者にも楽しく、初めて読む読者にも楽しい民俗学っぽい一冊。
(うっかりフィクションをリアルと覚えないよう、ご注意を)