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もののけの正体―怪談はこうして生まれた (新潮新書)
 
 

もののけの正体―怪談はこうして生まれた (新潮新書) [新書]

原田 実
5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

鬼に襲われた、天狗に出くわした、河童を目撃した…ほんの数十年前まで、多くの日本人が、妖怪や幽霊など「もののけ」の存在を信じ、体験や伝説を語り継いできた。もののけたちはどうやって生まれてきたのか。日本の怪談や奇談の数々から民俗学的な視点で、その起源の謎に迫る。日本古来の妖怪や魔物をはじめ、江戸時代の化物、琉球地方や蝦夷地のアイヌに伝わるもののけも多数紹介!日本人の恐怖の源泉を解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

原田 実
1961(昭和36)年広島県生まれ。歴史研究家。龍谷大学文学部卒、広島大学研究生・昭和薬科大学助手を経て著述業。「と学会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/08)
  • ISBN-10: 4106103818
  • ISBN-13: 978-4106103810
  • 発売日: 2010/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By akira
形式:新書
既知の内容を羅列しただけ。
新潮社がなぜこのような人物の本を出版したのか全く疑問。
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 冒頭の鬼娘に関する一文から、他の書籍からの孫引きであり、続く内容の殆ども先行研究からの切りばりである。著者は他者の論考を、あたかも自分が考えたことのように文章化している。もちろん参考文献には一次資料が一切見当たらない。
 また著者は草双紙についても述べているが、少しでも草双紙に触れたことがある人間なら、「黄表紙本」や「絵入りの草双紙(≒自己責任)」といった言葉はまず使わない。このことは、先行研究をみることなく、ごく限られた文献の孫引きから草双紙を論じるという、著者の勇気に溢れた行動の証明として捉えられよう。
 「新書」という形式上、言葉や内容に制限が生じるのは致し方ないが、マナーやモラルの遵守はまた別の問題である。
 指導教授が卒論を書く学生へ、「こういうことをしてはいけないよ」と諭す際には、最も有効な一冊である。
 
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 鳥取県境港市商店街・通称「水木ロード」の成功もあって、最近は町興し村興しのために妖怪を利用する自治体が増えているという。また、このブーム以前からも、沖縄のキジムナーや北海道のコロボックルのように土産のキャラクターなどとして観光資源とされていた妖怪は少なくない。考えてみればこれは不思議な現象だ。
 なぜなら、各地域で古くから伝わる妖怪の多くは、地元では恐れられ、忌まれる存在だったはずだからだ。それがどのようにしてファンシーなキャラクターになっていくのか。
 恐れられるものから愛されるものへと変化する妖怪たち……実はこのような現象は現代に特有なものではない。そうした変容は江戸時代のさまざまな娯楽作品にも見られるところだった。そして、実は、現代日本における妖怪のイメージの原型はその江戸時代に形作られたのである。本書前半は鬼、天狗、河童といった有名妖怪から、累(かさね)、小幡小平次、玉藻前、化け猫、見越し入道、豆腐小僧など江戸時代には人気者だったが現代では無名になった感がある幽霊・妖怪、さらに琉球や蝦夷地の伝説における妖怪をも含めて、その起源や伝承の変遷を追跡するものである。
 また、後半では、現代における怪獣図鑑・妖怪図鑑の元祖ともいうべき『絵本百物語』(天保12年=1841)を例にとり、それに掲載された図像や伝説などを通して、自然現象や文化的事象が妖怪として語られ、さらにそれがキャラクター化されていく過程を分析した。江戸時代の「日本」国内だけでなく、同時期の沖縄や北海道アイヌを視野に入れた考察は今のところ類例がなく、本書の特色と自負するところである。
 さらに本書は、以上のように多彩な事例を収めることで、コンパクトながら、妖怪全般に関する事典・入門書としても使える内容となっている。
本書をつらぬくテーマを一言でいえば、妖怪とは人間が生きていく上で欠くべからざる文化的装置だ、ということである。そして、妖怪が忌まれるのもファンシー化するのもその装置が異なる方向に機能した結果なのである。冒頭で示唆したように、妖怪という装置は現代もなお機能し続けている。本書が現代人と妖怪とのより良い付き合い方を考える上での一助となれば、著者として幸いそれに過ぎるものはない。(『週刊読書人』2010年9月17日号から転載)
 星は担当編集者様への感謝の印として。
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