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もつれっぱなし (文春文庫)
 
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もつれっぱなし (文春文庫) [文庫]

井上 夢人
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「私、宇宙人を見つけたの」「オレ、狼男に変身するんだ」そんな一言から始まる物語。全篇が一組の男女のセリフからなる異色の作品集

内容(「BOOK」データベースより)

あなたは宇宙人はいると思いますか?狼男は?じゃあ幽霊はどうでしょう?絶対にいないと思う方は、この本をお読み下さい。なにげなく始まった会話が、もつれにもつれて意外な方向に転がり、やがて摩訶不思議な結末へ…。作品全体が一組の男女の「せりふ」だけで構成された、謎と笑いの短篇集。

登録情報

  • 文庫: 294ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/02)
  • ISBN-10: 4167636018
  • ISBN-13: 978-4167636012
  • 発売日: 2000/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 663,022位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kenjj
形式:文庫
全編会話のみという構成。

ちょっと変わった男女。ちょっと変わったできごとが、くどい説明もなく違和感もない会話で展開される。

会話のみという少ない言葉で的確に想像させる技術はすごいんじゃないですかね。

それって簡単そうに見えて難しいことだと思います。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 例えば突然自分の恋人が、
「まじめに聞いてね、いい、真面目によ?…私、実は宇宙人をかくまっているの」
(まあこの場合は、自分を男だと思っていただきたい。)
とか言ってナメクジを持ってきたら、
一体どんな反応をしますか?

まずは自分をからかっているのだと思う。
なのに彼女は怒って
「やっぱり信じてない」
とか言い出す。

目の前にあるのは、まごうとこなきナメクジなのに、
彼女の表情はマジ。
信じろと言われても、これはちょっと。
…だってナメクジでしょ、そりゃないぜベイベー!

 しかし、そのナメクジ型宇宙人が
本物だったりするから、始末におえない。
彼女の方にしてみれば、彼ならば分かってくれると
思って話したのに、ハナから信じようともしないのだから、

「やっぱりあなたもそういう人だったのね。
いいよもう、一人で解決するから帰ってよ!」
…ってなことになる。

 自分に理解できない事を、いきなり目の前にポンと置かれて
一体どこまで信じるか。
つまり、どこまで妥協するか。
常識と感情のせめぎあい。
そこがなんどもいえず、面白い。

 この本の中で起こっていることは、突拍子もないことだけど

あくまで人間は現実的だ。
この場合の現実的、というのは
冷静とかノリが悪いという意味ではなく
隣に住んでいても、なんら不思議ではない、という意味である。
題材は、現実ばなれしたものなのに
「こんなヤツいないって!」
「できすぎだってば」
などと思わせない、
それがこの本の醍醐味だ!
 と勝手に決め付けている。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:文庫
6作品を収録した短篇集。
いや~…この作品、本当に「凄い」作品だと思う。
この作品の特徴は2つある。1つは、全てが2人の人間の会話のみで構成されている、という点。会話が中心になっている小説、ではない、会話のみしか存在しない小説、である。そして、もう1つが、基本的な形は同じ、という点。全ての会話が男女の会話であり、全ての作品が「○○の証明」というタイトルであるように、一方が奇抜な事を言い始め、それをタイトルの通りに証明しよう…という会話となるのである。
これだけ形式が限定されると、ワンパターンな展開になりそうなものだが、全くそんなことはない。それぞれが、全く別のテイストを持っている。例えば、「宇宙人の証明」なんかは、完全にボケとツッコミの漫才のようなテイストだし、「四十四年後の証明」は、しんみりとした後読感がある。また「嘘の証明」なんかは、会話だけでありながら、嘘かどうかを巡るミステリ小説の持つような緊張感がある。会話だけで物語を作るには、会話の進め方、テンポの良さ、など1つ作るだけでも大変だと思うのに、それぞれに全く別にテイストを持たせる著者の文章力に素直に脱帽。
気軽に読める作品なんだけれども、それがこの作品の「凄さ」の証明なんじゃないかと思う。
このレビューは参考になりましたか?

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