このシリーズはとにかく「買い」である。
画家の年代別のコラムやその足跡、同時代の出来事等が記されており、
それがひとつの伝記のようで読み応えもある。
また、ひとつひとつの作品に対し、読みやすい解説が添えられている。
この解説もまた良い。
鑑賞する側が感受したもの、想像したことを壊すことなく
しかしわかりやすく 中身の濃い解説。
本によっては 解説が押し付けがましく、うるさいものもあるのだがこの本の解説はちょうどいい。
「アートビギナーズコレクション」と銘打っているが まさしくそのとおり。
これを読んで再び山種美術館に「炎舞」を観に行きたくなった。
近々伊藤若沖の絵を観に行こうと思っているのだが、その前にこのシリーズの若沖を読んでから行ってみようかと思っている。
そしてこの内容でありながらオールカラー約80ページと考えれば、安いとさえ思ってしまう。
ただひとつ。
このシリーズはどの年齢層をターゲットにしているのだろう。
既刊は「モネ」や「ラリック」「尾形光琳」など正統派ど真ん中である。
私としては完成度の高いこのシリーズで「ダリ」や「(アンリ)ルソー」「マグリット」なども読んでみたい。
写真なんかもどうであろう。いっそのこと「メイプルソープ」とか。無理かなぁ。