伯爵家の長男だったトゥルーズ=ロートレックがダンサーや娼婦を描き続けた生涯とその優れた作品が時系列で掲載してあります。夜の街モンマルトルの女優、ダンサー、歌手、芸人をモデルに求め、大胆な構図と動きが感じられ、対象物の性格まで浮き彫りにするような手法がとても斬新です。本書でその生きざまをしっかりと理解できました。
三菱一号館美術館館長の高橋 明也氏の監修で、三菱一号館美術館学芸員の杉山 菜穂子氏によって執筆されました。
本書の内容です。
序文 ロートレックは何者か?
第1章 小さな宝石の誕生 1864〜1881年 0〜17歳 伯爵家の長男であるということ 【もっと知りたい1】古都アルビを訪ねて――ロートレックの面影を探す旅
第2章 アウトロー画家への第一歩 1882〜1890年 18〜26歳 モンマルトルへ 修業時代 アウトロー画家、ついに始動!! 女神か悪女か? 朋友ゴッホ 【もっと知りたい2】ロートレックと仲間たち 【傑作クローズアップ】ロートレックがとらえた〈ムーラン・ルージュ〉の一瞬
第3章 モンマルトルのボヘミアン 1891〜1893年 27〜29歳 モンマルトルの新しい“主” モンマルトルの光 アリスティド・ブリュアン ジャヌ・アヴリル イヴェット・ギルベール 憧れの国ジャポン 【もっと知りたい3】ロートレックの愛したモンマルトル 【もっと知りたい4】モンマルトルのスターたち 【もっと知りたい5】ポスターの世紀
第4章 世紀末パリに生きて 1894〜1896年 30〜32歳 パリの男と女 石版画集『彼女たち』 劇場に魅せられて 【もっと知りたい6】ロートレックとドガ 【もっと知りたい7】“線の画家”が獲得した芸術としての版画 【もっと知りたい8】ロートレックと出版文化
第5章 “旅”からの帰還――最期の日々 1897〜1901年 33〜37歳 サーカスに託した自由 放蕩息子の帰還 【もっと知りたい9】ロートレックを探せ!
終章 ロートレックの没後とその影響 日本におけるロートレック ロートレックの作品を所蔵する主な日本の美術館
●コラム ロートレック最初の友“馬” 画家としてのシュザンヌ・ヴァラドン ベルギーの二十人会とは? ロートレックの食卓 アルバム『イヴェット・ギルベール』 ロートレックの赤と緑 レズビアン絵画 サロンの女主人、ミシア・ナタンソン