このアート・ビギナーズ・コレクションは全編カラーです。
ゴッホが本当は伝道師になりたかったことや、聖職の道を断念して27歳で画家を目指し始めたということや、彼の作品には実は宗教色がこいということをこの本で知りました。
宗教を捨てきれずに、「掘る人」という楽園追放のモチーフに固執したり、日本の浮世絵を知り、感動して日本的な共同体を作ろうとしてみたり、なんだか行動力のある人です。宮沢賢治の春と修羅に出てくる「ZYPRESSEN」の力強さがこの本の装丁になっている木の絵にあります。この生命力があふれ出しそうな感覚が、ゴッホを駆り立てていたように思います。
昔あった映画のような、異常者ゴッホというのは少し違うようで、自分勝手で我が道を行っていたでしょうけど、この人は生きることにひたむきで、表現することに歓喜して、で、なぜか日本をユートピアのように思っていた。
この本は、入門書にはいいですが、まだ物足りない感じがします。もっと詳しく知りたいなあ〜と思わせてくれる本ではありますので、星4つ。