この本には、59の知恵が詰まっている。そのうちの9割は、実際の勉強に使えるワザだ。
残りは、段取り力やイメージ力の話。
後者については、例えば、勉強の初日に「合格体験記」を書く伊藤塾の話や、勉強を始め
る前に友達に「○○君の合格を祝う会」を主催してくれるよう頼んだ上で、そのときの挨
拶文を書いておけ、という著者の提案など、ユニークな着想が面白い。
しかし、もっと面白いというか、役に立つのは、他の9割の勉強のワザのほうだ。私が感
心したのは、次の6つ。
・資格試験では67点を目指せ( 理由は本文に書いてある)
・確実な知識を4割身につければ、どんな試験も合格する(この理由も、同じく本文に)
・ノートを捨てろ! カード数枚で電車内勉強をすれば9割の試験では勝てる
・マーキングはサインペンを使え。ボ−ルペンは不可(これは斉藤孝教授の「3色ボール
ペン手法への異説)
・最近は定説化してきた著者の提唱になる「3回転学習法」の詳しい説明(著者が多数の
資格試験を制覇したときに編み出した独自の学習術だという)
・速読は「早く読もう」と思うだけで、倍速化が可能
・大げさな記憶術は不要。九九方式と頭出し法、それと暗記カードで、どんな試験も悠々
突破できる。
などなどだ。
とにかく話が具体的で、抽象的な心構え論に逃げ込まないところが気に入った。今まで多
くの勉強法の本に接してきたが、ここまで具体的なワザを披露しているのは、この本が初
めて。今まで求めてきた初恋の人にようやく会えた気がする。